大きな企業の二代目経営者論

経営企画室.com 2009-12-02 09:44:16

■ 産業ライフサイクル論と経営のバトンタッチ

“企業の寿命は30年間である”という経済評論家は多い。創業時には「この事業は、これから成長するにちがいない」と思って起業するはずである。しかし、それから30年経てばたいてい、その産業のピークを過ぎているであろう。

産業のライフサイクル論という考え方がある。ある産業が発生してから安定・衰退していく過程の論じたものである。

産業が発生する勃興期(導入期)、新たに参入・起業する会社が増える成長期、産業が世間に幅広く認知される成熟期、このころにピークを迎える。そして、やや後退しながらもあるレベルで横ばいとなり、そこで安定路線を歩む。

永続的な成長をし続ける企業は、成長期にしっかりと収益を上げ、成熟期に該当事業での業界内・商圏内地位を確保する。そして成熟期の間に新たなビジネスに投資をし、次世代の中心となる事業を育てようとする。1つだけでなく複数の事業に手を出し様々な可能性を探っている。そうして会社を時流適応させていくことを真剣に考える。

しかし、このような考えを持たず、現在の事業に固執してしまい、時流の変化を捉えきれず、事業内容を時流適応させることができない企業が多い。そうして、ずるずる業績が悪化していく。景気が悪い、従業員が悪いとなげき、実は経営者が次なる戦略を描けていないにもかかわらず、そのことは棚にあげる。そしてついに、残念な結末が待っているということもある。

 

産業のライフサイクルは、導入期から安定期にはいるまでの期間が約20〜30年であることが多く、30年説が生まれている。今では確実にその期間は短くなっている。産業の進度が速くなっていることが、いいことか悪いことかはわかりかねるが、このことが資本主義社会の終焉を早めることは間違いない。

創業者は、創業して平均何年後に後継者にバトンタッチするのかは知りえないが、30代〜40代前半くらいで創業し60代前半で譲るとして、創業25〜30年くらいであろうか。そうすると、多くの企業は産業のライフサイクルにおいてピークを過ぎた頃にバトンタッチするのではないか。

つまり経営が一筋縄ではいかない状況で引き継ぐ。これは、創業者とは全く異なった状況でのスタートということになる。そう、二代目経営者は大変な任務なのである。

創業者は大変な思いをして会社経営を軌道に乗せなければならない。二代目経営者はそれとは異なった、経営の難しさがある。これを「楽しいこと」と捉えるか、「厳しいこと」と捉えるかは、後継経営者しだいである。

(吉崎 誠二)

 

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