経産省のクラウド施策発表とイノベーション創出  100819

宇野澤 庸弘(うのざわ つねひろ)

2010-08-20 17:19

8月16日に経済産業省のクラウド施策として「クラウドコンピューティングと日本の競争力に関する研究会」の報告書が公開された。クラウドは、語りつくされた感もあり、今更とは思いながらも拝見しました。一目に値する点が有ったので紹介します。

報告書の内容は、クラウド実施定着のための ?基盤整備 ?制度整備 そして?イノベーション創出の三本柱です。 ??はその通りですが、クラウド基盤だけでサービスの中身(業務)がなければ意味がないと日頃思っている私には、?は一目に値しました。

?イノベーション創出です、その内容を少し詳しく引用します。

大量データを利活用した新サービス・新産業を創出 ■新サービス創出のための業種横断的アライアンス形成 ■革新的社会システムの実証(例:電力、医療、教育、道路・橋梁等) ■社会システム輸出・クラウドサービスの国際展開の支援、 そしてその結果として ■グローバルマーケットの獲得による市場シェアの拡大■2020年までに累計40兆円超の新サービス市場を創出 ■情報処理に係るCO2排出を90年比約7%減 とあります。  中身の議論、つまり業務アプリケーションの議論と思います、大いに結構と思います。 社会システム輸出・国際・新サービス市場創出とありますから、相当しっかり戦略を練らないと感じます。

?を、OSS推進フォーラムと連携を取って実施とありますのでオープンソースでとの事の様です。いずれにせよ国際的に利用できる業務サービスとないます、そこで業務の国際標準表記法(BPMN)での表記をまず最初の一歩として進めて頂きたいものです。ソフトはご存知のように見えません、国際的に誰にでも見えるソフトでなければ、誰も利用してくれないでしょう。IBMがBlueWorksと称してBPM COE(Center of Excellence)をWeb上に設けています。業務プロセスの蓄積です。狙いは今回の経済産業省の施策と同じでしょう。もちろんBPMN表記です、ベースはBPMです。 米国ではBPMとクラウドを隣接する対象として議論しています。クラウドの中身は業務プロセス、それはIT視点からBPMという事でしょう。

※このエントリはZDNETブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNET編集部の見解・意向を示すものではありません。

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