BPMNとUML

宇野澤 庸弘(うのざわ つねひろ) 2010-08-29 01:34:31

OMGは、CORBA、UMLの策定で有名な業界団体で、オブジェクト指向技術の標準化、普及をすすめるため1989年に設立されました。ここ数年BPMN(BP Modeling Notification)の策定に力を注いできています。 BPMNは、BP(ビジネスプロセス)をモデリングする際の表記法です。UMLのアクティビティ図と似ているので、BPMNとUMLの差はなんなのだ?という疑問が当然湧きます。

それで、いろいろWebで情報収集、比較検討をし、その仕様の違いを勉強するわけですが、その差がわかっても何か判然としないものがあります。

OMGがすでに世界普及率70%以上(日本ではとっても低いと聞いています)といわれているUMLを策定し、定評も得ているのに、なぜ別にBPMNなどを作ったのか?素直に疑問に感じます。それにBPMNは、最初BPMIというBPMの別推進団体が策定してきたものを、OMGに一本化されたという経緯もあります。

その正解は、使う対象者の範囲が違うということだそうです。OMGのソーリー博士の直接の言でもあります。 UMLは利用者は当然ですが、IT技術者です。 Non-ITの現場ユーザが使うことはあり得ません。一方、BPMNは業務に関わる全ての人(BPMのステークホルダ)がその利用者です。社長自らがBPMNで書かれた業務ダイアグラムを見て部下といろいろ議論することもあるわけです。

BPMNが、音楽でいうところの五線紙といえるでしょう。 ユーザ企業内での議論がBPMNでされ、BPA(BP Analysit)にも、IT技術者にも同じBPダイアグラムで議論がされます、更にそのダイアグラムは言語の壁を越え、時空を超えて利用されるのでしょう。

IT産業がここからも変わっていくような気がします。

 

 

 

 

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