100918
数日前に NHK-BSのニュースで韓国ソウでルで「世界都市電子政府協議会」が発足した事を知った。昨日Webで検索した。出てきたのはKBS(Korea BS)が日本語で発信をした物が一件だけの様、日本での関心の低さの様、呆れたものだと感じた。
政府・自治体のシステムは、IT企業にとって大きな市場。日本でもそれは同じだが、最近その旨味も薄れてきたようだし、失敗プロジェクトも数多しと聞いている。現実に中央官庁、地方自治体でのそれに向けての協議会活動、施策等多くを聞くが、上手く成果を上げた例はあまり聞かない。
BPMの視点で見ると、政府・自治体のシステム(電子政府とここでは呼ぼう)は当に業務プロセスのカタマリ。BPMに最適なフィールドである。機会を2,3いただいて、それを説明してきたが、いろいろな壁があってか話で終わってしまった苦い経験を持っている。
一方、韓国はBPMを強力に推進している国の一つと聞いている。 欧州、米国、韓国、中国等でのBPM関心度は非常に高いとたびたび聞く、逆に言って日本だけが低いともいえるよう。 サムソン等が日本の同業企業を大きく凌駕しているのはBPMの実施度の差と思ってしまうのは私だけでないだろう。 そしてご存知のように韓国はIT産業を輸出産業として国が強力にバックアップである。
そんな韓国(ソウル市)が、BPMに最適な電子政府協議会を世界50都市以上の参加を得て発足し活動を進めていくのである。 BSニューズでは、明確に輸出を念頭に活動をと報告していた。 BPMは、業務を国際標準のBPMNで表記し誰にでもわかるとゆう流動性が非常に強い特徴を持っている。 欧州ECでは医用システムを3,4年まえからBPMベースに実現していると聞く。 これらは決して技術論だけでなく、明確な戦略の元、多くの人の長い活動の集積の結果と思う。
IT産業の次を見たとき、HW,OS,DB,基幹システムソフトの勝者はほぼ決まったも同然、これからは業務プロセスの領域。そんな風に欧州ECも韓国も見ているのだろう。勿論米国IT企業(BPMSベンダを含めて)もその様に見ている。 日本はこれから、まだ大丈夫と思っているが。
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