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新着記事集:「負荷分散」

ジムの時間

前川賢治(Kenji Maekawa)

2008-08-04 10:59

 僕は小学校のときに健康優良児で表彰されたことがある。生まれてからほとんど病院のお世話になったことはなく、虫歯の一本もできたことがない。就職してからは、給料明細で健康保険料が天引きされているのを見るたび、「俺のような健康な人間がいるから保険制度はもっているのだ!」などと豪語していたものである。

 つまりは健康には相当の自信があったので、健康診断の結果が悪くなりだし、「このままの状態では五年後はまずいよ」などとお医者さんから言われても、自分では痛くも痒くもないために放置してきた。ところが、この五年の間で検査結果は着実に悪化し続け、ついに毎日の食事量と運動量を決められたとおりに守るという相当ストイックな生活習慣への改善を余儀なくされてしまった。

 という訳で、僕は毎日スポーツジムに通っているのである。元々、スポーツジムには入会してはいたが、毎月会費を支払うだけで全く利用しない幽霊会員だった僕が、毎日通わなければならなくなったのだ。(病院のお世話にならない健康保険と同じように、スポーツジムというのは僕のような幽霊会員で、もっているのではなかろうか?)

 毎日、30分のランニング(またはウォーキング)、筋トレなど決められたメニューをこなして、岩盤浴に入って帰るというのが日課である。これは、天才的な三日坊主の僕にはかなりきつい。毎日何かしら自分に対して言い訳を考えてはサボりたくなるのである。

 そうはいっても、なんとか面白くもないトレーニングを続けなくてはならない。最初はマシンに付いているテレビやビデオを見ながらランニングをしてみたが、これはイマイチ。ランニングしながらテレビを見るのは少し辛いし、コマーシャルの時間がやたら長く感じる。それに、ランニングしながらの30分間、興味を持続させてくれるほどの番組はなかなか無いもの。

 次に、視覚は使わず聴覚だけ使おうと、音楽を聴きながらランニングしてみることにした。この方法は自分の好きな曲を6?7曲聞けば良いので、テレビを見るよりも30分間が短く感じられる。しかし、これも一週間ぐらいで飽きてしまった。

 結局、何も見たり聞いたりしないで黙々とランニングをするようになったが、そうすると今度はランニング中も仕事のことを考えるようになった。「次はこんな機能を作ろう、そのためにはあそこのプログラムをこう直して、ということはこっちのロジックはこう変えて…あっそうか、辻褄を合わせるにはこの機能も必要だ。」とあれこれ考えをめぐらせていると、アッという間に30分は過ぎていく。

 僕にとって、面白くもない30分間を最も短く感じる方法は、自分の作るプログラムのことを考えることだった。やっぱり好きなんだなぁ。

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前川@ドリーム・アーツ

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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