今月で僕は49歳を迎え、そして、父になりました。
お子さんをお持ちの方はみんな同じような経験をされていると思いますが、なにしろ僕にとっては初めての子供で、出産の立ち合いも、なんだか状況がよく分からないままドタバタしていたら、あっという間に女の子が生まれてきたという感じでした。
子供の頃からちょっとおかしいと言われ続けてきた僕にも、普通の人から大分遅れはしましたが、この年になってやっと人並みの家族ができた訳です。
僕にとって、お産というものは男性が入ってはいけない領域みたいなイメージがあって、男性陣は病室の外でドキドキしながら生まれるのを待っているという光景を想像していたのですが、どうやら最近の病院では完全に立ち合い出産がデフォルトになっているようで、「はい旦那さんはこちらに来てください」と言われるまま、奥さんが力を入れるタイミングに合わせて枕を持ちあげる作業を担当させられました。
そして生まれてきた人間らしき物体が自分の子供だという実感はいまひとつ湧かないのですが、何はともあれ、次のステップとして、生まれてきた子供の名前を確定して、出生届を区役所に提出する必要があります。
子供の名前を考えるにあたって、次のポイントを条件としました。(あくまで自分の子供の名前を考えるための極めて個人的な考えです)
考慮ポイント1:親の気持ちがストレートに伝わる名前にしたい
●基本的に名前というものは、簡単に意味を理解できることが望ましいので、ひねりがなくストレートに伝わる名前にしたい。
●とは言え、変人と言われる僕の子供であるので、一般的に人気の高いよくある名前というのも没個性的で少し抵抗がある。
●ただし、子供に過剰な期待を感じさせるような大仰な名前は恥ずかしい。そもそも僕の子供に大人物を期待すること自体に無理がある。
考慮ポイント2:名前は生涯変わらないことを前提とすべき
●キラキラネームが可愛く思えるのは幼い期間だけであり、あまり良いとは思えない。80歳になったキラキラネームを想像できない。
●今現在の流行的感覚ではなく、恒久的な意味を持つ名前であることが望ましい。
●親の趣味・嗜好(モノ・キャラクタなど)や欧米人の名前を当て字にしたようなペット的名前(DQNネームと言われる)は親の見識を疑われる可能性がある。
次に、生まれてきた子供が幸せな人生を送るための最も重要な資質とは何だろうかを考えてみた。
●多少見た目が悪かろうと、頭が悪かろうと、幸せな人生を送れるかどうかに大きな影響はない。(いずれも特に秀でていれば話は別であるが、それを望むのは完全に無理がある)
●健康であることは極めて重要であるが、健康が幸せであることの必要十分条件でもない。(健康に生まれる子供が大多数であるのに対し幸福度には大きな差があるし、体に障害があっても幸せである人は多い)
●「人を愛し、人に愛される人生」を幸せな人生であると定義するならば、幸せな人生を送るために最も重要な資質は、「素直さ」ではないだろうか?
●時代や環境に依存することもあるが、少なくとも、この子が生まれた環境においては、素直な感性によって、優しさや思いやりなどを自然と育むことが可能であると思われる。
●また、大人になってからの「素直さ」は、社会を生き抜く上で最大の武器になることは、自分の経験から明らかである。
…以上のような考えを名前としてストレートに表現してみた...
男の子なら、「素直」
女の子なら、「すなお」
結果的に女の子が生まれたので、「すなお」という名前に決定して、出生届に「前川すなお」と記入して区役所に提出したのでした。
子供が生まれて二週間、初めてのお風呂入れで水没事故を起こして怒られ、おしめ替えではいきなりオシッコをかけられ、それを避けようとして手がウンチまみれになってしまい、恐る恐る抱っこしたら思いっきり泣かれて、どうして良いのか分からず、とりあえず子供を揺らしてみる…
みなさんが既に一通り経験されたことを、僕も遅ればせながら一つずつ経験しているところです。
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前川@ドリーム・アーツ
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1件のコメント
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おめでとうございます
ただでさえ可愛い我が子が、ましてや女の子だったら本当に親バカになってしまいますね
育児をしっかり楽しんでください2014-06-29