人の不安を増幅させる脆弱性怪獣出現

前川賢治(Kenji Maekawa) 2014-05-22 15:00:00


3月に子供が生まれてドタバタしていたら、あっという間に2ヶ月が経過しました。僕が年を取ってからの子供ということもあり、多くの方からお祝いをして頂き、とても嬉しく感謝しております。


 僕の子供はあまり神経質なタイプではないらしく、オッギャーオギャー泣いていても、とにかくミルクさえ与えておけばピタっと泣き止むので、ひもじい思いをさせては可哀想だと思って、泣けばすぐにミルクをやっていたのですが、あっという間に人にびっくりされるぐらい大きくなってしまい、1ヶ月検診では「泣いたからといって、これ以上ミルクをあげてはいけません。」と言われてしまいました。

 病院の先生によると、子供はミルクが欲しい場合以外にも泣く理由があることと、適切な量をあまりに超えると「欲望を食欲で満たす子になる」とのことなので、今ではミルクの量と時間をちゃんと記録して適切な量を維持するようにしています。

 
↑ 見ての通り、現状は大勝軒の山岸一雄氏にそっくりですが、一応女の子なので肥満児にならないように気を付けないとね… 

 そんな訳で、夜泣き怪獣「グズラ」の亜種である我が子「スナゴン」をミルク光線でやっつけることができなくなり、少々寝不足気味の毎日なのですが、仕事においても、先月は脆弱性という怪獣の出現が連続して報告されたので、ウルトラ警備隊が出動し、事態の収拾に追われたのでした。


まったく脆弱性という奴は神出鬼没でやっかいな怪獣である。


 我々が使用するソフトウェアで脆弱性が報告されたら、ゴールデンウィーク中であろうが盆正月であろうが、こちらの都合には関係なく、他の作業予定をすべてストップして緊急対応を行う必要がある。

 最近ではOpenSSLや Strutsに深刻な脆弱性が報告されたため緊急の対応を余儀なくされたのに続いて、 IE の脆弱性がニュースで大々的に報じられたことから、問い合わせ対応が一気に増え、その対応に時間を割かねばならないこととなった。 

脆弱性怪獣の退治は、報告された問題の確認、緊急パッチの作成、動作検証、お客さんへのアナウンス、問合せ対応などなど、緊急で対応しなければならない工数も多く、コストも時間もかかるくせに褒められることもないという、あまり面白くない任務である。

 しかしながら、なにしろ脆弱性怪獣の得意技は、とにかく人間の不安を増幅させて、悪い予感を駆り立てることで、放置していると大変な被害を被る可能性があるので注意が必要だ。


僕の持論によると悪い予感というのは、かなり高い確率で的中するものである。


 実際のところは、悪い予感が的中しやすいのではなくて、悪い予感が当たったという過去の体験を強烈な印象としてよく覚えているということなのだろう。

 悪いことが起きると「回避できたのではないか」という自己反省モードに入り、「悪い予感は察知していたのに…」という後悔と共に「悪い予感が的中した」という強烈な体験を記憶するのだと思う。

 さらに深層心理的には、なるべく悪い結果が出た場合のショックを和らげるために、あらかじめ悪い予感の方を脳裏によぎらせるようにしているので、結果的に悪い結果が的中する確率が高いとも言えるだろう。 

僕自身はシステムのセキュリティに関して、最悪の結果を招いた経験は未だないのであるが、万が一にもそのようなセキュリティのトラブルが発生したなら、アプリケーションの不具合でお客さんに怒られるのとは別次元のご迷惑をお掛けすることになり、きっと二度と立ち直れないであろうから、セキュリティに関しては、最悪の結果を想定した対応が必要なのである。


逆に良い予感が当たったという経験はレアケースなのかも知れないが、それでも、過去に感じた雰囲気が同じようなものであることから、その時と同じような良い結果を想像するということもある。 


今年のカープがそれである。

 僕は昨年のクライマックス・シリーズから、今のカープは、過去にカープが優勝した「あの時」の感覚と非常に似ているということをずっと言ってきた。 
そして、実際にシーズンが始まってみると、現在カープがセリーグの首位を走っているではないか。今年のカープは本当に強い。気持ちいいぐらいに打つ。

 交流戦を何とか切り抜けて、オールスターまでこの状態を維持することができれば、ひょっとしたらひょっとする結果も大いにあり得るのである。

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前川@ドリーム・アーツ

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