CTO交代の巻

前川賢治(Kenji Maekawa) 2015-05-27 15:30:00

プロ野球開幕から1ヶ月半、カープの快進撃をあれだけ楽しみにしていたのに、あまりに迫力も覇気も感じられないカープ打線にすっかりやる気を失い、ブログを書く気力もありませんでした。

少しはまともな試合ができるようになって最下位を脱出したと思ったのも束の間、相変わらず1点差負けの連続でまたしても最下位に転落…

今年のカープは黒田の復帰やカープ女子の盛り上がりなど、いかにもメーク・ドラマを予感させるような舞台装置が用意されているのだから、セ・パ交流戦からは気持ちを切り替えて頑張ろうよ。何しろ僕のモチベーションはカープの試合結果に直結しているので、どうか一つお願いします。
 

いい加減スカッとする一本を!  >> カープ打線
今は腐らず踏ん張ろう!     >> カープ投手陣

対外的に正式発表したのは今年の2月だったと思いますが、19年目を迎えた僕たちの会社では、CTO(最高技術責任者)の交代がありました。(プレスリリースはこちら

念のために言っておきますが、別に僕が悪いことをして会社を辞めざるを得えなくなった訳でも、カープの成績不振の責任を取って辞任した訳でもありませんからね。これまで通り会社にはいます。(^^)/

そのようなあらぬ誤解を避けるためにも、今回はCTOの交代を考えた経緯について書いておこうと思います。

僕たちが会社を始めた1996年頃には、誰も現在のIT技術の発展を予想することはできなかったと思います。当時はインターネットが世の中に登場した直後で、携帯電話もやっと一般的に普及し始めたぐらいの時期であり、ブラウザベースで動くシステムはほとんどなく、Javaでちょっと気の利いたWebベースのシステムを作れるだけで随分と感心されたような時代でした。

あれから約20年・・・システムを取り巻く環境は大きく変化しましたが、近年においては特に次の2つが僕たちにとって決定的な環境変化だと思っています。


1.新しいデバイスの登場による爆発的な裾野の拡大


2007年のiPhone発売に始まり、スマート・デバイスからウェアラブル・コンピュータにつながる新たなデバイスの登場は、個人においても会社においてもICTの裾野を爆発的に広げることになりました。旧来の社内システムが主にオフィス内でパソコンを使うホワイトカラーを対象にしていたのに対して、新しいデバイスはこれまでコンピュータを使用していなかったオフィス外のビジネス現場にもどんどん広がっています。

そして、この領域においては、UX/UIと言われるような、具体的な業務シーンに基づいた使い勝手の良さがすべてと言っても過言ではなく、旧来のシステム屋の言い訳がましい理屈というものは全く通用しません。


2.驚異的なクラウド環境の発達


例えば、Amazon AWS の持つリソースは、Microsoftを含めて競合するすべてのIaaSベンダーの持つリソースの10倍以上である言われています。もはやクラウド上のコンピュータ・リソースは天文学的な規模で、仮想化技術も凄まじい速さで進歩しています。

そんなクラウド環境を前提としたシステム開発においては、設計→開発→構築→運用とドキュメントベースで役割を引き継ぐ旧来のシステム開発やピークサイジングの常識は根底から覆され、プログラムによる自動化運用を前提としたDevOps的開発と、自前主義に囚われず最新技術を継続的にキャッチアップできるアーキテクチャ(土台)が必須となります。

このような決定的な環境変化の中では、僕たち自身が変革に挑戦し続けなければ生きていくことはできない訳で、現在得意としていることに固執することなく未来のための変革を非連続的感覚で推し進めていくぞ!という強い意思を象徴的に社内外に示すためにCTOの交代を思いついたのでした。

新しくCTOに就任した石田は、どこに出しても恥ずかしくない本物のシステム・アーキテクトであると思います。

僕が約30年前に会社に就職してからコンピュータに触れた世代であるのに対して、石田は小学校のお年玉でMSDNのライセンスを買ったという一種の変態である上に、年齢的にもコンピュータ技術の変遷を驚きとともに体感し触り倒してきた世代であるので、プログラムの実装レベルもさることながら、どの技術が使えるかを嗅ぎ分ける力は僕なんかとは比較になりません。

一方で、僕が一番得意なのは、現場の業務を理解した上で、システムによって課題をどのように解決できるかをザっと具現化してお客さんに提示することができることだろうなぁと思います。さらに、会社としては新しい世代の優秀なエンジニアを集めて育てることも待ったなしでやらなければなりませんので、今後、僕はそのような役割を担うつもりでいます。

僕は五十にして未だ大いに迷い右往左往している愚か者であり、石田は四十にして大人の事情を顧みない鈍感力が売りの未熟者ではありますが、今後とも精進し環境に適用できるように挑戦し続けてまいりますので、何卒宜しくお願い致します。<(_ _)>

僕たちのCTO交代については、エンジニアTypeでも紹介して頂いています。(記事はこちら

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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