僕は全然浮かれてなどないのである

前川賢治(Kenji Maekawa) 2016-08-03 15:25:00

今年、我らが広島カープは2位の巨人と大差をつける快進撃を続けており、いよいよ25年ぶりの優勝が見えてきました。周りの人からも、もう今年は決まりでしょうと言われますが、僕自身はまだまだ何があるか分からないぞと気を引き締めているところです。僕が気を引き締めても何の意味もないとも言えますが、何しろカープは25年間も優勝していない訳で、そう簡単に浮かれる訳にはいかないのです。
もしもカープが優勝するチャンスが四半世紀に一度しか訪れないと仮定すると、万が一今年優勝を逃した場合、次の優勝チャンスには僕は80に近い年齢になっていることになり、下手をすると僕が生きている間に二度とカープの優勝を見られないかも知れないという可能性さえ考えてしまいます。
だって25年前といえば、まだインターネットも携帯電話もない時代ですよ。

開幕当初、チームの絶対的エースの前田健太がメジャーに移り、大瀬良は怪我で戦線離脱という状態から、今年のカープがここまで強いとは予想できませんでした。普通に考えて、チームとしては去年よりも大幅な戦力ダウンであり、前田健太がいなくなったことでマイナスされる勝ち星を計算すると、Aクラスに入ることもできないだろうと思っていたのです。「もしかしたら…」という雰囲気が満々であった昨年でさえBクラスだったのに、今年の戦力ではどうにもならないだろうと思ったのは僕だけではないはずです。 

ところがどうでしょう、どうせそのうち落ちてくるだろうという予想に反して、若手が生き生きと活躍し、ベテランは若手の勢いに引っ張られるように自分の役割をしっかり担っているではないですか!

まさに最初は誰も信じていなかった昭和50年の初優勝の時と同じノリを感じます。さらには黒田が200勝を達成して有終の美を飾るというこれ以上ない見事な展開になっているのです。 

これがあるからチーム競技というのは面白い。チームとしての結果は、エースの勝ち星や主軸打者の打率だけで構成されるものではないし、活躍のチャンスが与えられれば、若手は予想以上の力を発揮するということですね。 

僕らの仕事もチーム競技である訳で、カープの若手の活躍は、今の僕自身と照らし合わせて色々と考えさせられます。

分かっているようなつもりでも僕たちはいつの間にか年を取る。僕はエースとしてとにかく誰よりも一生懸命オールを漕ぎ続けようとしてきたのだが、それはチームにとって有機主義的ではなく、サステナブルなことでもなかった。勿論、その時々の事情というものがあったのではあるが、何れにしても、小物な僕には山本五十六の言う「男の修行」というものが必要なようである。 


山本五十六の名言が心に染みる。
 「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」
 「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」 
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」 

今、僕たちの会社では「協働・協創」を合言葉に、ハードワークからスマートワークへ働き方の改革を真剣に推し進めています。そんな中で、陸に上がった船乗りとしてチームにどう貢献できるかが今の僕のテーマになりました。自称レジェンドの僕だからこそできることで、チームを次のステージに進めるために貢献しなければなりません。また、少し時間はかかるけど、これまでお世話になった方々の顔を思い描きながら、後進に自分の経験や思いを伝えていくことも任務の一つでしょう。

さてカープもいよいよ優勝が見えてきた。

最後まで気を引き締めて行こうぜ!
僕だってカープと共に成長するのである。

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前川@ドリーム・アーツ

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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