2度目のNAHAマラソンでヘロヘロになる

前川賢治(Kenji Maekawa)

2019-12-12 09:00

昨年の初マラソンに続き、今年も第35回NAHAマラソンに参加してきました。

人生初マラソンであった昨年のNAHAマラソンは気合も入っていたし、それなりに練習をして本番に臨んだ。そのため、ある程度余裕のある状態で完走できたのに対し、2度目となる今年はどうも気が緩みがちで、ほとんど練習をせずに当日を迎えた結果、本当に厳しい42.195キロとなってしまった。

中間地点まで走った段階で既に体は限界に近い状態で、25キロ付近から早くも足がつり始め、30キロ時点では両足が痙攣して完全にストップ。「もはやこれまでか…」と足を引きずりながら暫く歩いていると、幸運なことに徐々に足の痛みが引いてきたので、とりあえず走れるところまで走ろうと、右足と左足を交互に前に出すこと以外は何も考えないという「修行僧モード」に切り替え、これが功を奏したのかスローペースながら38キロ近くまで走り続けることができた。後は気合いと根性で乗り切れるはずだったのだが、この状態での残り5キロは途方もなく長く、もはや体は全く言うことを聞かない。最終的にヘロヘロになりながらゴールに辿り着いたのは、制限時間の僅か10分前であった。

しかしマラソンというのはつくづく不思議なスポーツである。
若くて体力があり運動能力も高いと思われる人達が次々と脱落して思ったよりも完走率が高くないのに対し、失礼ながらあまりスポーツに縁がありそうに見えない年配のベテランの方々は、最初から最後までずっと同じペースで走り続けることで悠々と完走を果たしているのである。

短い距離なら何でもないようなペースであっても、ずっと同じペースで長い距離を走り続けることは思ったより難しく、どうやら一般的な運動能力とは別の能力が必要なようである。日々積み重ねた努力が間違いなく結果に反映されるマラソンが、よく人生に例えられるのも頷ける話である。

NAHAマラソンの前日、僕は我々のクラウド基盤の監視・運用を24時間365日行っているドリーム・アーツ沖縄の石垣島オフィス(DiOL)を初めて訪問したこともあり、今回のマラソンでは、会社の中には様々な異なる役割を担う人がいて、それぞれに違う難しさや努力があるという当たり前のことを改めて考えさせられた。

24時間365日、お客さまのシステムを守り続ける仕事というのは、ずっと同じペースで走り続ける難しさに共通するような気がする。つまり東京での日々の活動とは競技が違うのである。

DiOLメンバーの日々の積み重ねがなければ、我々はお客さまに安定的な価値を提供することはできないし、それをずっと安定的に継続することの苦労や、DiOLメンバーの会社への貢献に対して、本当にきつかった今回のマラソンを通じて改めて思いを馳せたような訳である。

先月、ドリーム・アーツ沖縄が、沖縄県下の企業としては初めて「ISMSクラウドセキュリティ認証」を取得したことも、DiOLを含めた沖縄メンバーの日々の努力の積み重ねを示した立派な成果だと思う。

沖縄タイムスや琉球新報などで「ISMSクラウドセキュリティ認証」取得に関する記事が掲載

しかし、マラソンの3日後に人間ドックの検査があったのはマズかった。
全身が筋肉痛でまともに歩けないような状態での血液検査の結果、ものすごい異常値が出たようで、「これは、一体どういうこと!?」とお医者さんから特別に事情聴取を受ける羽目になってしまった。どうやら筋肉が溶解しているらしい。血液検査でそんなことも分かるのか…

事情を説明したところ、「無理な運動は腎臓にダメージを与える事例もあるので、十分に注意してください。」と諭された上に、「一応、念のために追加の検査をしておきましょう。」と、2週間後に追加検査の予約をさせられてしまったのである。
トホホ…

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前川@ドリーム・アーツ

※このエントリはZDNETブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNET編集部の見解・意向を示すものではありません。

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