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オープンソースを支えるコミュニティ活動(団体編)

宗近龍一郎(Ryuichiro Munechika)

2007-08-14 16:38

多忙のため、ブログの更新時期が大幅に空いてしまった。申し訳ない。

一昨年から始まった「OSS貢献者賞」の自薦、他薦による募集が開始されている。

http://www.ipa.go.jp/software/open/ossc/2007/contribute/ossaward2007.html

「OSS貢献者賞」は言語やミドルウェア、アプリケーションの開発者はもちろんのこと、今年からは「OSSの発展・普及に大きく貢献した」人物を推薦できるようになった。

若い開発者のモチベーションを上げる他、今までオープンソースの普及に関わってこられた方々が今後も活躍されていく励みとして、身近に推薦に足りうる人物がいらっしゃればぜひとも推薦いただきたい。

さて、日本のオープンソースの活動はコミュニティにより支えられているといっても過言ではない。

日本では、多くの団体(ユーザグループ等)がオープンソースの普及のために活動している。

メーリンングリストやSNSでの情報交換や、そこで得られた情報を整理して、有益な情報として公開しているほかオープンソースカンファレンス等の展示会にブースを出展し、デモやユーザからの相談について答える等の活動も行っている。

なかには、ユニークな活動をしていっている団体もあり、今後少しずつ紹介していきたいと思う。

■UNIX/Linux関連

※日本UNIXユーザ会

老舗の団体であり、UNIXの創世記から活動を行っている。

関東/東海/関西の勉強会他、色々な団体と交流しながら、共催で勉強会を実施している点がユニークである。年会費が必要であるが、各種勉強会に参加するといとも簡単に元が取れてしまうので、興味がある方はぜひ会員になってはどうだろう。

※日本Linux協会

1999年に設立されたLinux 文化の普及, 啓蒙活動を推進するための団体。

毎年Linux Worldにブースを出展し、普及活動を行っている他、Linux Conferenceを開催し、研究成果の発表会等を実施している。

理事の多くは企業からの参画であるが、あくまでも中立的な団体。

※Linuxコンソーシアム

日本Linux協会がユーザレベルでLinuxの普及, 啓蒙を行っているのに対し、Linuxコンソーシアムは企業が中心となって、サービス部会等の分科会活動を行い、成果発表を行っている。

■データベース関連

※日本PostgreSQLユーザ会(JPUG)

日本PostgreSQLユーザ会は1999年任意団体として活動を始めたものが、2006年NPO法人化され以前にもまして積極的なPostgreSQLの普及活動を行っている団体である。

年1回総会も兼ねて大規模なカンファレンスを開催している他、オープンソースカンファレンスに出展してPostgreSQLの認知度向上に貢献している。

また、地方支部活動も積極的に行っており、各地で勉強会や事例発表会等の活動を行っている。

PostgreSQLはBSDライセンスに基づくデータベースであるため、ユーザの声を反映させるため、会員が本家コミッターに意見を述べる等積極的な活動を行っている。

※日本MySQLユーザ会(MyNA)

日本MySQLユーザ会は、MySQLをの普及させるため有益な情報を公開したり、ユーザ間のコミュニケーションを図ることを目的としている。

会の目的としては「日本語化の検証/開発を行なう」ということもあげられたりしているが、MySQLへのソースのコミットの権限はMySQL AB(開発元)が有しているために、日本語をはじめとするマルチバイト圏の情報をMySQL ABに提供するということしかできていない。(以前は、MySQLと互換性を持った別のデータベースを作る話もあったようだが現時点では不明である)

企業のMySQLの団体としては、日本MySQLパートナー会がありMyNAとともに日本でのMySQLの普及活動を行っている。

■言語関連

※日本PHPユーザ会

日本PHPユーザ会も1999年に設立された任意団体であり、それまでPHPの日本語化を行っていた方やphp-usersメーリングリストの運営者他が、発起人となって設立した。

まったくの任意団体であるにも関わらす、年に1度PHPカンファレンスを実施して、初心者から上級者に対して有益な情報を提供しているのはすばらしいことだと思う。

※日本Rubyの会

日本人が開発し、いまや海外でも人気のある言語であるRubyの普及を目的とした団体である。

地方での勉強会活動も活発で、関西では既に18回(2007年8月14日現在)も勉強会を開催している。

初心者にもやさしくをモットーとしており、会の人気のほどが納得できる。

今回は、オープンソースを支えるコミュニティ活動を団体として紹介してきた。

次回は文中にも取り上げた、各種カンファレンス等についてご紹介したいと思う。

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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