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セキュリティの懸念高まる産業用制御機器

時速700キロでぶっ飛ばせ−−もしできるなら

村田聡一郎(Soichiro Murata)

2010-10-12 06:16

ITお作法の話をするとき、私がいつも思い浮かべる光景(シーン)が2つある。ひとつはこちら。

ワイセツ系とかではないので背後を気にしていただく必要はないが(笑)、YouTubeの動画なので会社のPCからだとブロックされてしまうかもしれない。

これはアメリカ・ユタ州の塩湖で行われる有名な「ボンネビル・スピードレース」で、2009年に時速435マイル(696km/h!!)を叩き出した Speed Demon 号の様子である。時間のない方は、30秒くらいから観てください。

が、実はSpeed Demon号はどうでもよいのだが(笑)。

何が言いたいかというと、要するに、周りにまったく何もないボンネビル塩原を一人で走るだけなら、お作法はいらない、のである。

ボンネビル塩原

(出典:Wikipedia) 

何キロで走ろうが、蛇行しようが、過積載で横転しようが、誰にも迷惑はかからない。運転免許もいらないし、交通マナーもなにも気にする必要はない。気の向くままにアクセルを踏み込めばよいのである。

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一方、2つめのイメージはこちら。

渋滞もここまでくるとアート

(出典:Sprasiaさん)

まさに、「渋滞もここまでくるとアート」である(笑)

しかし、なぜこんなことになったのだろう?
おそらく信号機が故障したのだろう。片側5車線もある広い道路だから、交差点に信号機がないはずはない。

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さて。ここで、警官がひとり登場して、ホイッスルを片手に交通整理を始めたら?おそらく交通は流れ始めるはずだ。1分ごとにタテ方向、次はヨコ方向、とクルマを流す/止めるの仕切りさえすれば、数分後にはここに写っているすべてのクルマが交差点を通過して行けるだろう。

そしてそれは、実は警官でなくても構わないはずだ。ドライバーの一人が車を降りて交通整理を始めれば、きっとほぼ同じ結果になり、交通は流れる。つまりほんの少しの知恵と機転があれば、全体として仕事は早く片付き、あなたは早く家に帰れるのである。しかし実際にはそうする人が一人もいなかったので、この写真のようなことになったのであろうが...

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よく使われる言い回しだが、最近のPCはひと昔前のスパコン並みの高性能、だ。そしてネットワークもブロードバンド。つまり今やオフィスワーカー全員がSpeed Demon号に乗って仕事をしているわけである(!)。

Speed Demon号

(出典はSpeedDemon.us

ところが実際には、オフィスワークは大平原ではなく、人が集まる都市の上で行われている。したがって信号機ひとつ不調だと、たちまち大渋滞になるわけだ。大排気量も流線型もここでは役に立たない。役に立つのは多数のクルマを一定の速度で流すための決め事。これがつまり「ITお作法」にあたるわけだ。

実際には「ITお作法」とは、信号機だけではない。道路設計でもあるし、道路交通法でもあるし、運転マナーでもあるし、都市計画でもある、など多層的な概念ではあるのだが、これは追々詳説していきたい。

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※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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