SharePoint運用ノウハウをテンプレート化せよ−−続BPオンデマンド

村田聡一郎(Soichiro Murata) 2010-11-21 10:51:00

先週末はカゼぎみで、土日ともほぼ寝て過ごすことになってしまった。今年のカゼは長引く傾向にあるらしい。みなさんもご自愛ください。

さて、前々回の記事(鬼寮長とノウハウつけます−BPオンデマンド)で、リアルコムが提供しているSharePointのクラウドサービス「BPオンデマンド」もまたナレッジ系ビジネスだ、と書いた。

なぜならBPオンデマンドは、SharePointを使いこなして効果を出すためのノウハウつまりナレッジを、SharePointというソフトウェアにあらかじめ組み込んで提供するもの、だからだ。

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SharePointを含めた、ポータルやグループウェアといった情報系システムの有効活用(使いこなし)は、いろいろな意味で、一筋縄ではいかない。それは主に、下記の3つが必要だからだ。
  (1) SharePoint「運用」についての包括的な知識
  (2) 利用企業の状況にあわせたパラメータ設定
  (3) 「矯正」面に踏み込む覚悟

■(1) SharePoint「運用」についての包括的な知識

これは別にSharePointに限った話ではない。新しい製品を導入しようと思えば、たとえばSAP R/3であろうとSalesForceであろうとGoogle Appsであろうと、その製品特有の使い方やUIについて学ばざるをえない。

しかしSharePointは基本エンドユーザーコンピューティング(EUC)のソフトであるため、その「よい使い方」それ自体を社員一人ひとりにマスターさせなくてはならない。加えて、機能がものすごく幅広いうえに、正直ユーザーが100%満足するレベルに達していない機能も多いので、使わせてよい機能とよくない機能の選択もしておかねばならないし、制約事項やいわゆる”運用回避”についての知識も必要になる。

ところが一般にITベンダー(SIerなど)はSharePoint「構築」の知識はあるが「運用」にはほとんどノウハウがないので、情報システム部門が自分で勉強しなくてはならない。

そこでBPオンデマンドでは、

  • ユーザーに「使わせてよい機能」を絞り込み、テンプレートとして組み込んで提供する。もちろん制約事項についても考慮ずみだ。つまりナレッジのテンプレート化である。
  • 一方システム管理者向けには、SharePoint運用管理のノウハウやアドオンの管理ツールを組み込んで提供する。つまり運用管理のテンプレート化である。もちろんクラウドなので、基本的な運用管理部分はBPオンデマンド側が実施し、システム管理者が関与する必要はない。
  • 加えて「情報システム部(システム管理者)に対する支援」や「エンドユーザーに対する支援・ヘルプデスク」も提供し、SharePointに関するナレッジを極力肩代わりしていく。

■(2) 利用企業の状況にあわせたパラメータ設定

SharePoint導入にあたっては、既存システムとの連携やつなぎこみ、アカウント管理体系、アクセス権限体系、サイト構成、利用規則、文書管理規定との整合など、その企業の現状を理解したうえでそれらと整合を取ってパラメータを設定していく必要がある。これらは企業ごとにそれぞれ最適解が異なるから、一律で済ますというわけにはいかない。

これは前々回の社員寮メタファーをイメージすればわかりやすい。たとえば新日鉄さんが製鉄所の隣に設ける独身寮と、リクルートさんが東京都内に設ける独身寮とでは、同じ「独身寮」といってもほとんど別物になるであろう、ということだ。(※両社が実際に独身寮を持っておられるかについては未調査)

BPオンデマンドでは、こうしたSharePointの周辺環境に関する包括的な「ヒアリングシート」を用意している。このヒアリングシートをもとに効率的に現状理解をすすめ、最適なパラメータ設定を行うことで、短期間での立ち上げを可能としている。このヒアリング項目自体がナレッジの塊であることは言うまでもない。

■(3) 「矯正」面に踏み込む覚悟

SharePoint導入企業のほぼ100%が、社員の「業務生産性向上」や「社内コミュニケーションの改善」を導入目的として挙げている。つまり今は生産性やコミュニケーション度が低いので、ツールの入れ替えをテコに改善しようと目論んでいる、ということだ。

ところがホワイトカラー社員はふつう自分自身の業務生産性が低いとは考えていないから、既存のやり方を変えろ、と言えば必ず反発する。コミュニケーション不足についても同様で、一般論としては賛成でも、自分自身はコミュニケーションができていないとは思っていない。

それをあえて「こう変えてください」と指導していき、実際に社員の仕事の習慣を「矯正」して効果を出すには、ノウハウと自信がなくてはできない。BPオンデマンドでは、こうした面についても経験豊富なリアルコムのコンサルタントがスタッフとして関与し、いかに現場からの反発なく、スムーズな「生活習慣の改善」に導いていくかの考慮を行う。場合によっては複数年にわたって徐々に改善する計画を織り込むこともある。

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私たちは従来、こうしたニーズに対する解を「コンサルティング」という形で提供してきた。しかしコンサルは費用や時間がかかるし、コンサルを単体で発注することに抵抗のある会社さんもある。

それなら、SharePointと同時にナレッジをあらかじめ組み込んだ形で、セットで提供すればよい。どうせ必要なのだから。こうして「すぐに使えるベストプラクティス」を旗印に掲げるBPオンデマンドが誕生したのである。

このSharePoint運用ノウハウのテンプレート化、であるが、ニーズとして存在することは間違いない。しかし商業ベースで成功するかどうか?はまた別問題、という気がしている。カギは「必要なんですよ」という認識をSharePointバイヤーの方にどこまで持っていただけるか?になるだろう。まだまだ、これからのチャレンジである。

今週11月25日(木)〜26(金)に行われるマイクロソフトカンファレンス+Expo(東京)に、リアルコム・BPオンデマンドも出展する。ご興味おありの方はぜひ21番ブースにお立ち寄りいただきたい。

Microsoft Conference + Expo Tokyo
◆開催日時: 2010年11月25日(木)〜26日(金)
◆開催場所: ザ・プリンス パークタワー東京

ご参考リンク
 ・ リアルコム BPオンデマンド
 ・ マイクロソフト SharePoint2010 ソリューションパートナー BPオンデマンド

 

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※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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