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ああ・・・またも残念なこの一年

斎藤昌義(さいとう まさのり)

2010-12-27 07:08

 年の瀬にまず思うことは、今年の残念である。もちろん、あんなコトができたと、数えることもできる。しかし、それよりもまず思い浮かべるのが、残念の数々だ。
 年初に書き出した今年の目標を改めて見返してみると、道半ば、あるいは、まったく手をつけていないことも少なからずある。ああ、なんと自分は残念な一年を送ってしまったのかと、反省しきりだ。
 
 今年の最大の反省は、なんと言っても「マラソン」である。2年前に3時間24分を達成して以来、その更新を悲願と考えていた。しかし、足の故障などあって休みを取っていたが、それがもはや常態と化し、最近はろくに練習もしていない。おかげで、タイムではなく、体重の記録更新を続けている。
 
 こんな残念を繰り返さないためには、きちんと「目標」を設定することだと聞かされてきた。ただ「目標」だけを掲げ、「ことしは、こんな目標を立てた」と自分に言い聞かせ、それでもうなんだか、達成を約束されたかのように安心してしまう。これでは、また残念を繰り返してしまう。それが、自分のよくないところだろう。
 自分をその気にさせるための目標。人に説明するための、その場しのぎをするための目標。どうもそんな目標の建て方に問題があるのかもしれない。
 
 これは、なにも一年の計ばかりではない。営業に関わるものとして、目標のない仕事は、ありえない。目標もなく、とにかく走り回っていれば、それなりの数字がついてくる時代は、これでもよかったが、最近はどうも、これではうまくゆかないようだ。まず目標を立てる。それも実現可能な目標でなくてはならない。説明や自己満足のための目標ではなく、実行可能な目標を立てる。それができなければ、もはや仕事が成り立たない時代となってしまった。
 
 しかし、いくら立派な「目標」を掲げても実行できなければ意味がない。実行し、達成するための方策、つまり「戦略」を立て、これを遂行する。「戦略」無くして、「目標」の達成は、ありえない。今日は、このあたりを考えてみよう。
 
 まず、「戦略」とは何かである。次のように考えてみてはいかがだろうか。

 1.まず、達成できた状態(あるべき姿/To Be)を明らかにする。
 2.次に、現状(As Is)を明らかにする。
 3.続いて、あるべき姿と現状とのギャップを明確にする。このギャップを「課題」ともいう。
 4.「課題」を解決するための方法と手順を考える。
 5.手順に従い方法を実行する。
 
 この一連のプロセスが「戦略」である。
 
 ビジネスにおいて「戦略」というと、情報を収集し、これを整理し、方向を示すまでという考え方もある。しかし、それは、「戦略」の一部にすぎないと私は考えている。本来「戦略」とは行くべき場所と、そこに到達する路の両方を決定することである。従って、行き先を決めただけでは、「戦略」としては不十分である。
 
 「戦略」とは、「あるべき姿」を起点にして、これをどうすれば達成できるかを考えることである。「現状」を起点にして、現状の問題にどう対応するかを考えることを「戦略」とは言わない。
 未来のこと、つまり、未知の状態を作り出そうとするわけである。当然、可能な限り情報を収集し、「あるべき姿」の具体性と精度を高める必要がある。それがなければ、向かうべき場所が曖昧となり、適切な方法と手段を選択することができなくなる。また、「現状」についての正確な理解がなければ、やはり同じことになってしまう。だから、徹底した情報収集は、「戦略」を立てる上で、欠くべからざる活動である。
 
 さて、改めて「戦略」を整理してみると。
 ・「戦略」とは、「課題」を解決するための方法と手順である。
 ・「課題」とは、「あるべき姿」と「現状」とのギャップである。
 ・「戦略」の実行は、「課題解決」に取り組むことである。
 
 もし、「あるべき姿」と「現状」にギャップが無ければ、「課題」は存在しない。例えば、「1千億円の売り上げを達成する」という「あるべき姿」に対して、「現状」が「8百億円の売り上げ」であれば、「2百億円」というギャップが存在する。これが「課題」となる。もし、既に「1千億円の売り上げ」を達成しているのなら、ギャップを埋める必要はない。つまり、「課題」は存在しないことになる。
 
 「戦略」とは、この「ギャップを埋める=課題を解決する」ための計画でもある。表現を変えれば、「課題を解決する=Solution(ソリューション)」ための実行計画ということになるだろう。つまり、私たちが、普段使っている「ソリューション」とは、「有るべき姿」と「現状」のギャップ=課題を解決するための取り組みということになる。
 「戦略」とは、このソリューションを実行可能な方法と手順に分解して、考えることである。
 
 私たちは、「ソリューション」という言葉を、普段何気なく使っている。しかし、その本来の意味を考えると・・・
 1.お客さまの「あるべき姿」と「現状」を明らかにし、そこから「ギャップ=課題」を抽出する。
 2.この「課題」を解決するための具体的な方法と手順を決定する。
 3.これを実行し、お客さまの「あるべき姿」を実現する。
 
 と整理できるだろう。
 
 話が理屈っぽくなってしまったことをご容赦いただきたい。ただ、自分の仕事をこのように突き詰め、分解してこそ、自分自身の過不足を具体的に示すことができる。いわば、自分の仕事の健康診断である。それができて、初めて何を改め、何を伸ばすべきかが見えてくる。ただ漠然と自分の仕事をとらえているだけでは、成長は運任せである。「目標」の立てようもない。
 
 さて、改めて自分の来年の「目標」を考えてみる。まてまて、まずは、その前に徹底した情報収集が必要のようだ。自分の残念にも冷静に向き合う必要がありそうだ。その上で一年の計=来年の「戦略」を組み立てるべきだろう。言うは易く、行なうは、難しである。ただ、また同じ残念を繰り返さないという「目標」だけは、今年もまた掲げておこうかと思う。
 
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※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

1件のコメント

おっかけ
>今年の最大の反省は、なんと言っても「マラソン」である。
マラソンを反省するんですか?
マラソンとは長距離を走る事であり、それ自体が反省の対象となるとは
思えません。
「」をつけているのは何か意図があるのでしょうが、そもそも日本語として
一般的ではありませんので、それからの展開でどう説明されて行くのかが
気になるだけで、”つかみ”になっていません。
2011-01-10

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