前回は、Qavimator 「どどん波」アニメーションを一から作成し、保存した。今回は、「かめはめ波」というキーポーズが二つのアニメーションを作成しながら、解説していこう。
少し復習だが、アニメーションを作成するときに大事なステップは・・・、
2. アニメーションの“中心ポーズを切り分ける“
の二つだった。
それでは「かめはめ波」を作成していこう。
※以前の「Second Life新世界的ものづくりのススメ 」
その1~37は下記URにて楽しめます。
こちらもどうぞご覧ください!
http://japan.zdnet.com/sp/feature/07sp0040/
5.簡易アニメーション「かめはめ波」作成
a) 設計図を作る
1.アニメーションの長さをイメージし、
2.アニメーションの中心ポーズを切り分ける。
この二つがアニメーション作成のコツだ。
今回の「かめはめ波」に当てはめればこうだ。
1.長さ ・・・ 5秒ほど
2.中心ポーズ・・・
1)「体の後方で手を合わせ“気”をためる」ポーズ
2)「合わせた手を前につきだし“気”を放出する」ポーズ
ここでは例えば、実際に声に出して長さを測ってみればいい。
「か~め~は~め~波―――!」を測ってみるとだいたい5秒。
これで全体の長さは5秒と決まった。
次は「中心ポーズを切り分ける」ことだ。
このかめはめ波には大きく分けて2つの中心ポーズがある。
とその前に、この中心ポーズは専門用語で“キーフレーム”という。
フレームというのは慣れない言葉だが、例えばパラパラ漫画は1つの絵をパラパラして動くアニメーションに見せているのだが、このアニメーション作成ソフトでは、1つの絵をいちいち作る必要がない。
キーとなる絵を作れば、その絵の間のアニメーーションはソフトで自動的に作ってくれるからだ。便利なソフトがあるモノだ。
そのキーとなる絵、キーとなるコマ(フレーム)を“キーフレーム”と言う。
話を戻そう。
この「かめはめ波」のキーフレームは以下の2つ
1)「体の後方で手を合わせ“気”をためる」ポーズ
2)「合わせた手を前につきだし“気”を放出する」ポーズ
この2つのキーフレームを5秒の間のどこに配置するか、それを考えればいい。
すると、これも「か~め~は~め~波―――!」と口に出してみるとわかりやすいが、「め~」のところで
1)「体の後方で手を合わせ“気”をためる」ポーズ
をして、「波―――!」のところで、
2)「合わせた手を前につきだし“気”を放出する」ポーズ
をしている。
つまり、
1)3秒後:「体の後方で手を合わせ“気”をためる」ポーズ
2)5秒後:「合わせた手を前につきだし“気”を放出する」ポーズ
となった。
あとはこの2つのポーズをそれぞれ3秒後、5秒後に作るだけだ。
b)操作方法
さて、それでは、具体的にポーズを作ろう。
まず5秒間のアニメーションを作るので以下のようにしよう。
(Qavimator 画面右下部分)
画面の見方など忘れてしまった場合には、こちらで復習しよう。
「FPS(30)」なので、これは1秒間に30フレーム進むことを示す。
さらに、「Frame」を150に設定しよう。
1秒間に30フレームならば、
5秒間では150フレーム進むからだ。
1).3秒後:「体の後方で手を合わせ“気”をためる」ポーズ
3
各パーツのいじり方は長くなるので
「その43:アニメーション2 ~Qavimator で応用~」を参考にして欲しい。
2).5秒後:「合わせた手を前につきだし“気”を放出する」ポーズ
さらに、同じ要領でポーズを作ろう。
5秒後のポーズなので、フレームのつまみを5秒後に持ってきて、、、
こんなポーズを作る。
「その43:アニメーション2 ~Qavimator で応用~」を参考にして欲しい。
これで2つめのキーフレームも完成した。
全体を見ると以下のようになる。
「90フレーム目」と「150フレーム目」のキーフレームをそれぞれ作成し、あとは再生すると「か~め~は~め~波―――!」のようになる。
これに以前学習した「ジェスチャー」で音声も「付け加えると、本当の「かめはめ波」になる。
しかし、、、
再生してみたところ、「90フレーム目」と「150フレーム目」のポーズには60フレーム(2秒)も必要ないことが分かった。
「め~」(90フレーム目)から
「波―――!」までは0.5秒くらいでいいので、115フレーム目ほどでよい。
となると、現在「波―――!」のポーズは150フレーム目にあるので、それを115フレーム目まで移動させよう。
さて、以上で「かめはめ波」の完成だ。
「どどん波」では1つのキーフレーム、
「その43:アニメーション2 ~Qavimator で応用~」
「かめはめ波」では2つのキーフレームを作る。
そのときには、全体の秒数を決めて、何秒あたりにそのキーフレームが来るかどうかをみながら、作っていく。失敗しても、後でキーフレームは移動できるので心配はない。
「Second Life 新世界的ものづくりのススメ」
ですが、今回でひとまず休載となりました。
長年、読んでいいただきまして、ありがとうございました。
この連載の再開はまだはわかりませんが、
ご要望が多ければ、(きっと?)また再開するかも知れません。
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サイバーアドベンチャー株式会社 HP(http://www.cyber-adventure.com/)
また、時々、セカンドライフ内を歩いている場合もありますので、
その場合には「読んでましたよ!」と行っていただければ、凄く喜びます。
※IM 「Jin spear」まで
それでは、またセカンドライフで会いましょう!
大槻透世二サイバーアドベンチャー(株)
代表取締役社長/CEO デジタルハリウッド大学院
Second Life研究室 研究員/プロデューサー
Linden社推薦 Second Lifeセミナー講師
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