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オープンソースの将来に「絶対ない」は絶対ない

opensource

2005-06-15 04:59

 未来について語るとき、口にしないように気をつけていることがある。「決してこうはならない」といった類の、否定的もしくは断定的なフレーズだ。

 「MacがIntelチップを利用することはないだろう」だとか、「あなたは絶対クビにはならない」だとか、わたしはこういう物言いはなるべくしないことにしている。

 オープンソースに関してコメントする場合は特にこれに配慮して、「Never say never」をモットーとしてきた。例えば、こんな発言はしないほうが無難だ。

 先の先を読んで予測しても、この分野ではムダな努力というものだ。だから、わたしたち本ブログの著者は頭をつきあわせて、オープンソースの未来をああでもない、こうでもないと論じあっているのである。

 オープンソースは、ビジネスプロセスだ。Linuxではない。GPLのような特殊なライセンスを指すものでもないし、ITインフラストラクチャの一部というわけでもない。あくまでもビジネスプロセスであって、ビジネスモデルではない。

 オープンソースでは、多くの人々がその開発コストをそれぞれ負担することになる。こうした方法を採ることで、まとまった資金がなくてもビジネスを営めるようになっているのだが、人々からそうしたコストを引き出すのは容易ではない。オープンソースというビジネスプロセスにおいては、旧来のビジネスモデルが通用しないからだ。

 わたしは、このビジネスモデルの確立こそが、オープンソースにおける最大の難関だと考えている(本ブログの共同著者であるPaul Murphyなら、ひょっとするとこの意見に賛同してくれるかもしれない)。オープンソースの新たなプロジェクトを立ち上げたり、そのマーケティングを行ったり、開発に共同で利用するインフラストラクチャを整備したりするための資金は、どうやって捻出したらいいのだろう。いったい何から利益を得ればよいというのだろう。

 これをうまくこなしている人々もいれば、そうでない者も見受けられる。こういう場合はこうだと、あらかじめ予測することはできない。流れはマーケットに作り出させればよいのだ。あるいは『キャッチ22』の登場人物Milo Mindebinderのように、進化するに任せておけとでも言っておこうか。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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