スペックとはすなわちビジネスプランである

opensource 2005-10-26 22:53:32

 Linus Torvaldsが、ソフトウェア開発で厳密に規定されるべきスペックについて否定的な発言をし、非難の的になっている。

 こうしたケースの常として、Torvaldsの考えには正しい部分と誤った部分が混在している。スペックはある意味ビジネスプランで、必要不可欠なものだ。だがこれに固執しすぎると、失敗する場合がある。

 要は、ソフトウェア設計は芸術面と科学的要素を持ち合わせていると言うことだ。系統だった手順が必要だが、「あぁ、そうか!」と直感を働かせて、ときには大胆にデザインを見直す余裕もなくてはならない。また、外部の人々やユーザー(Microsoftいわく「顧客」)、関連性のあるプロジェクト(Microsoftいわく「競合社」)、さらには開発コミュニティ(Microsoftいわく「市場」)に対して、オープンでいることも重要だ。

 上記で「顧客」「競合社」「市場」をカッコでくくり取り上げたのは、無料のオープンソースといえども、一般的に市場原理と呼ばれるものと対峙しなければならないことを示すためだ。オープンソースは、このほかにも問題を抱えている。人に関わる問題だ。すなわち、うまく機能していない人物をクビにすることができないのである。

 しかし、Linus Torvaldsやその他の何十万という同類の輩にとっては、こうした現状は逆に利用価値がある。好きな道を追い求め、あれこれ試し、ときには回り道をして、ソフトウェアコードという“愉しみ”を謳歌するチャンスが転がっているのと同じなのだから。

 おっとまずい、多くの企業と一部のジャーナリストにはわからない話だった。さて読者は理解できたろうか。

(Dana Blankenhorn)

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