頭数では決まらない、オープンソース企業の実力

opensource 2006-02-08 17:54:59

「あなたの会社には何人の従業員がいるのですか?」

 アトランタ空港のすぐ側でなごやかな朝食を取りながらインタビューをしていた際に、わたしは何気なくこう質問した。

「だいたい150名といったところですね」と、CompierのプリンシパルJorg Jankeのスポークスマンが即座に答えた。

 だがJankeは、「いや、正確には違うけれど」と口をはさんだ。ポートランドにあるCompiereのオフィスを訪れればすぐに分かるが、市街地の南東に位置する小さなスペースを間借りしている同社には、確かに150人ものスタッフを抱えてはいない。この150という数字は、同社のオープンソースERPおよびCRMソフトウェアに関連する仕事に、フルタイムで従事している人々の数を指しているのだ。こうした人々は、同社のパートナー企業で働いていたり、流通経路に関わっていたり、あるいは独立して仕事を請け負っていたりする人々である。Compiere自体は、全体の一部に過ぎない。

 これは何も異例なことではない。オープンソースベンダーから得られるサポートの質は、その頭数で決まるものではない。流通のパートナーや他のユーザーが、支援や助言を与えてくれる存在として機能しているのである。こうした環境は、Jankeが1999年に商用ベンダーとしてCompiereを創設するまで勤めていたOracleの環境とは対照的だ。

 パートナーとの会談を控えていたJankeは、この件について外交的なコメントをした。「われわれには誠実なパートナーがいる。そのほとんどが無料製品市場に属しており、ベンダーからは軽く見られていた。Compiereと仕事をすることで、彼らも力を発揮できるのである。他社と協働する場合は、彼らはベンダーの動きを待つか、業務を段階的に拡大していくしかなく、ひいてはそのパートナーも身動きが取れない。パートナーにとっては信用に関わる問題だ」(Janke)

 こうしたパートナーシップこそが、エンタープライズ分野におけるオープンソースの強みとなっている。ユーザーは、当然ながら発生した問題をすぐに解決したいと考えている。企業の中枢からすると、彼らは重要な顧客ではないかもしれないし、その問題も些細なものかもしれないが、ユーザーは深刻だ。自分では解決できないが、ほかのだれかが助けてくれる--それがオープンソースなのである。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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