OfficeがWindowsより重要である理由

opensource

2006-02-09 13:44

 ある雑誌が実施したデスクトップLinuxに関する調査で、その普及を阻んでいる最大の要因は、他のフォーマットとの互換性の低さであると指摘されていた。

 言い換えれば、Officeの存在がWindowsを支えているということだ。

 それも納得である。企業は実に膨大なドキュメントを管理運用している。そうした書類を作成するアプリケーションを変更すれば、トレーニングばかりか、フォーマットの変換にもコストがかかる。Microsoftもこれまで、同社のファイルフォーマットを死守するために巨額の資金をつぎ込んできた。

 1980年代には、「WordPerfect」や「WordStar」、あるいは初期の「Microsoft Word」といったプログラム間の移行はそれほど難しくなかった。ところが、Wordが(Officeにバンドルされる形で)市場を席巻したとたん、ファイルフォーマットはプロプライエタリな企業秘密化し、内容が明らかにされないようになってしまったのである。

 読者はこれについてどう考えるだろう。Wordのファイルを、例えば「OpenOffice」に変換することができるとしたら、上司にLinuxへの乗り換えを勧めるだろうか。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNETブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNET編集部の見解・意向を示すものではありません。

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]