オープンソースが電話会社の座を奪う

opensource 2006-03-02 19:11:25

 Cisco、Juniper、AT&T、Verizonといった企業は、OracleやMicrosoftがここ数年直面してきたのと同じ問題に悩まされることになりそうだ。すなわち、オープンソースとの競争である。

 Om Malikは自身のブログで、チップ技術の進化により、基礎的な電気通信機能の代替となるオープンソース技術が完成したと報じている。

 現在、「Asterisk」「Nagios」「OpenVPN」「Snort」「Xorp」などのプロジェクトが開発しているソフトウェアを利用すると、汎用コンピュータに、高価なファイアウォールやPBX、ルータ、侵入検知機器と同様の働きをさせることが可能だという。電気通信分野の全範囲を網羅できるのだ。

 伝送手段としてインターネットを、主たるデバイスとしてPCを利用できることや、DWDM(高密度波長分割多重方式)や802.11標準がムーアの法則通りに発展してきたことにより、今や企業は、電話会社の旧式の機器を利用するのに支払ってきた料金よりもはるかに低い額で、独自のネットワークを構築できる。

 これはつまり、Bellとケーブルテレビ会社の複占に対抗する究極の手段を、われわれはついに手に入れたということを意味している。一般企業も、自治体組織も、賃貸住宅の家主も、オフィスビルも、Bellとケーブル会社が販売しているものを必要としなくなるのだ。そうしたものを安価に再構築できれば、コストを抑えられるばかりでなく、ムーアの法則により今後得られるであろうメリットを最大化する、ネットワークのコントロールも可能になる。

 これが何を意味しているかやっとわかったと、Cook Reportを執筆しているGordon Cookがわたしに書簡を出してきた。Cookは、技術革新は世界各地からどのように現れてくるのかについてJohn Seely BrownおよびJohn Hagelsが著した白書に関する、メキシコのオアハカで開催されたカンファレンスに出席して、結論に至ったのだという。

社会を中心から牛耳る存在から許可を得ることなく、人々がエント・ツー・エンドのネットワークで成すべきことを成したときに生まれるイノベーションこそが、これまで語られることのなかった、壮大で統一的な命題である。

 ネットワークが高速になれば、より多くの接続を確立できるようになり、短期間でさまざまなものが得られる――これが、オープンソース時代の技術革新の実体だ。この流れを止めるということは、進歩を、経済発展を、そして国家の利益を阻害するということである。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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