オープンソースソフトウェアを購入することで、いかにコストを削減できるかについては、だれもが承知している。
では、オープンソースハードウェアにはどのような節約効果があるのか知っているだろうか。
カリフォルニア州サニーベールにあるOpen Source Storageは、この問題に5年間取り組んできた。同社の創立者でありCEOであるEren Niaziは先頃、AMDの「Opteron」チップを用い、64GBのメモリを搭載できる「RS 64」というサーバをリリースしている(Niaziは、Linuxベースのオークションサイト「WhaBAM!」も運営する、実に多忙な人物だ)。
オープンソース技術に基づいたディスクアレイを利用する際の節約効果は、販売価格が安価であることではなく、対価を支払わずに付加的な要素を得られることから生まれると、Niaziは述べている。同社では、「カーネル作業、オペレーティングシステムのインストール、3年間保証」という、「他社では少額ではあるが課金する」サービスを基本料金で提供している。同システムは、Sunの「Level 2」認証を受けており、同社のプログラマはSolaris、Linux、FreeBSDを組み合わせて開発に当たっている。
Niaziは、パフォーマンステストを実施することで、より多くの顧客を獲得できるはずだと自信をのぞかせた。「ユーザーにはベンチマークテストに参加してもらい、最大のパフォーマンスが得られることを体験してもらう」(Niazi)
だが、同社を真のオープンソース体現者たらしめている最大の理由は、1つの筐体にすべてを備える製品を提供しているということだ。「ほかの企業はアレイカードを追加する方法を採っており、しかもそのカードをだれが製造したのかは明かさない。利幅を高く維持するために、みずからのハードウェアはプロプライエタリにしておきたいというのが本音だろう。大きな利益は得ていないと彼らは言うが、それは製造間接費が多いからだ。これに対し、当社のソリューションはコスト効率がよい」(Niazi)
サーバでは50%の経費削減が可能だと言うが、ローストレージではさらに効果が大きく、60%のコストを節減できるとNiaziは述べている。
(Dana Blankenhorn)
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