IBMはオープンソースの友か、それとも敵か

opensource 2006-08-24 20:15:29

 IPSwapのPeter Burris氏にインタビューをした際にちらりと話に出てきただけの話題だったが、結局その日は1日そのことが気になった。

 「オープンソース運動はこれまで長い間、多くの人々の善意に支えられて生きながらえてきた。だが、IBMやAccenture、HPなどの企業はその価値を私物化し、サービスという形で金銭に換え、利益を生み出す道具にしている」(Burris氏)

 IBMが引き合いに出されて、わたしはあれっと思ったのだ。

 「LinuxWorld」後、IBMの動向に大きな注目が集まり、同社がオープンソースを武器に憎きMicrosoftをどうやっつけるだろうという話ばかり出ていたので、気になったのである。

 ここしばらく話題に取り上げなかったが、やはりIBMはオープンソース界の巨人だ。彼らはたいてい、ごく静かに取り組みを行っている。少なくとも、毎日のようにわたしの元へPR担当を送り込んでくるあまたの企業よりは、ずっと静かに(念のために言っておくが、PRの人たちにはこれからもどんどん訪れてほしいと思っている。コーヒーを入れるから、どうか気軽に)。

 「Motley Fool」に掲載された記事によれば、IBMは同社のプロプライエタリチップ上でのLinuxの動作をより高速化し、オープンソースのコストメリットを活用したい中小企業を狙い打ちにし、小規模な医療機関にコンピュータを導入するための「オープンヘルスケアフレームワーク」を開発しようとしているのだという。

 このようにIBMは、オープンソースから多くのものを得ている。ではIBMは、その見返りとして何をオープンソースに提供しているだろうか。両者間に等価交換は成り立っているのか。IBMはオープンソースの友なのか、それとも敵なのか。

 なんだかこの問題を掘り下げたくなってきた。もちろん、IBMがなんと答えるのかはわかっている。もちろん友だとも――そう言うだろう。だが、開発コミュニティはどう考えているだろう。読者はどう思っているだろう。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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