オープンソースは選挙を救わない

opensource 2006-11-08 14:45:34

 先日、中間選挙の投票を済ませてきた。

 わたしが住んでいるジョージア州では、Dieboldの電子投票機(写真参照)が利用されている。開票作業が正確に行われることを期待したいが、そううまくはいかないかもしれない。先週HBOが放送した特別番組では、同社の投票機と電子投票制度(後者がより重要だ)はいずれもクローズドソースであり、ハッキングが容易だという指摘がなされた。

061108OS.jpg

 現在利用されているDieboldのシステムでは、選挙権が盗まれても証明できない。また、盗まれていないことも証明できない。きわめて危険な状態である。

 それでは、これをオープンソースに移行したら、事態は改善するのだろうか。

 自分で自分の首を絞めることになりかねないが、ここは敢えて否と言おう。

 プログラムがオープンソースであるとかクローズドソースであるとかといった問題は、制度の透明性には何ら関係がない。透明性こそが、今のわたしたちに必要なものだ。透明性の高いコンピュータ投票システムとは、投票者に受領証を発行し、その複製を保管して、集計結果と照らし合わせるシステムを指す。一連の作業は、投票の運営側と投票者の双方がチェックできるようにしておく。

 クレジットカードの決済システムなどは、まさにこうした仕組みで機能しているが、そのほとんどがクローズドソースである。だが、技術的な詳細はきちんと公開されているし、監査も行われている。また、すべての関係者にとって、システムの精度を保つことがメリットになるようになっている。

 一方で、機械的なシステムなら問題なく動くというのは皮肉なことだ。30年以上も前、高校に通っていた頃、そうしたシステムを利用した投票を初めて経験した。4台の巨大で不格好な機械が、廊下をゴロゴロ運ばれていったのを今も思い出す。前面にあるレバーを操作して背面のカウンターを動かす、ごく単純な装置だった。投票後は後ろ側のふたを開けて、結果を集計する。

 わたしが選挙に勝ったというのに、当時はだれひとり不満を漏らさなかったものだ。

(Dana Blankenhorn)

 

 

原文へ

 

 

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

SpecialPR