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プロプライエタリ界に戦いを挑むコモンズ

opensource

2006-11-28 19:36

 Open Invention Network(OIN)が先日発表した声明は、標準などに関するいつもの話題からさらに一歩踏み込んだものだった。

OINはここ1年近く、ウェブおよびインターネット、Eコマース、モバイル、コミュニケーションなどを中心として、100件を下らない特許およびアプリケーション特許を取得してきた。これらはすべて、OINがLinuxのサポートを目的として運営している、特許コモンズの一員に無料で提供される。オープンな特許利用環境をこのまま維持していくため、われわれはIPポートフォリオを思う存分活用するつもりだ。

 上記は、IBMに37年間務めたのち、OINを率いることになったJerry Rosenthal氏の発言である。OINにはIBMをはじめ、ソニー、Novell、RedHat、Philipsなどが参加している。

 同氏の発言で注目すべき点は、コモンズという言葉だ。インターネットやオープンソースは、本質的にコモンズを育てるものである。コモンズは公園や道路のように、すべての人が利用できる。一方、コモンズとあらゆる面で対極をなしているのが、知的所有権だ。これは、現代における最も重要な経済問題ではないだろうか。Rosenthal氏は次のような問いかけをしている。

経済の成長にとって、所有物としての知識と共有財産としての知識では、どちらの必然性が高いのだろう。

 OINや一般的なオープンソース運動、そしてインターネット側からしてみれば、当然コモンズが答えである。だが、名実ともにコモンズに勝利をもたらすためには、コモンズに対する貢献とコモンズを利用することで得られるメリットを、さまざまな分野のプロプライエタリベンダーがコントロールできるとしているレベル以上のものにしていく必要がある。

 両陣営の戦いは、まだ始まったばかりだ。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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