オープンソースとBBCの政治闘争

opensource 2007-02-08 18:09:36

 オープンソースと英国放送協会(BBC)の間のいざこざが政治闘争に発展する様子を見せており、オープンソース支持者らは気をもんでいる。

 BBCが、公共視聴料金でまかなわれるWindowsベースの「Video on Demand」サービスに関して、承認の最終段階に入ったことに対し、Open Source Consortium(OSC)が反論を展開している。OSCの主張が正しいなら、同サービスで最終的に得をするのは保守党ということになりそうだ。

 BBCコンテンツの視聴における排他的な優位を「Windows Vista」に与えるのに、公的資金を投じるのははたして適切なのかと、OSCは問いかけている。かつてBBC Radioも同様の契約をReal Networksと結び、ラジオ放送を扱わせたことがあったが、当時は特に批判の声は出なかった。

 だが、今回の問題は次元が違う。OSCは、視聴料金(米国では税金と呼ぶところだが)を払っているコンテンツを閲覧するのに、Windowsの最新版が必要になるというのは明らかに一線を越えていると述べている。

 テレビの視聴者にとって、BBCはもはや唯一無二の存在ではない。国営放送であっても市場淘汰の対象から外れることはできないし、新サービスが人気を集められなければ、淘汰される可能性はさらに大きくなるだろう。その場合、Vistaは大きな打撃を受け、ITVなどの競合放送局が絶好のチャンスをつかむことになる。

 選択可能な技術が増えれば増えるほど、視聴率は高くなる。視聴率が高くなればなるほど、成功の度合いも大きくなる。国営事業も例外ではない。

 保守党は、政権を奪取したあかつきには、ウェブサイトを含むBBCのサービス提供を中止する意向を明らかにしている(BBCのライバルたちもそれを願っているだろう)。そうした事情を考慮すれば、米国の技術に肩入れしてBBCの存在そのものを危うくするのは、労働党にとって賢明な政策とは言えないのではなかろうか。

(Dana Blankenhorn)

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