オープンソースと企業を結ぶ組織が発足

opensource 2007-02-15 20:01:04

インターネットで出回り、ヒットしたビデオの中でわたしが覚えている最初のものに、現在はMicrosoftの最高経営責任者(CEO)となったSteve Ballmer氏がステージ上を駆け回っては、「開発者、開発者、開発者」と連呼するというのがあった。

 実際のところ同氏のこの発言は、非常に重要なポイントを衝いていた。とりわけエンタープライズ分野において、独立系ソフトウェアベンダー(ISV)や付加価値再販業者(VAR)は、いまだにMicrosoftの成功の鍵を握る存在だ。

 これまでオープンソース界には、ISVやVARは存在していなかった。ISVやVARばかりでなく、いかなる存在も派生してこなかった。これは、オープンソース運動の神髄が自己組織という概念にあるからだ。

 だがついに、ISVやVARと同様の働きをする組織が生まれようとしている。米国時間2月15日から始まる「LinuxWorld」でデビューする予定の、Open Solutions Alliance(OSA)がその組織だ。OSAの結成に貢献した、JasperSoftの最高技術責任者(CTO)Barry Klawans氏によれば、ISVは1万ドル、VARは5000ドルの入会費を支払うことになり、OSAは彼らが「ソリューションを作り上げる」ことを期待しているという。

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 「われわれは、ビジネスレベルでのオープンソース普及に取り組んでいく。多くの顧客とオープンソースアプリケーションについて話し合い、どのようなことが可能になるのか提案していきたいと思っている」(Klawans氏)

 同氏はさらに、「われわれのメンバーには、垂直市場向けの見本市でOSAの代表を務めてもらうよう、依頼するつもりだ。その際は、自社のソフトウェアばかりを宣伝するのではなく、ほかの技術を利用したソリューションの話もしてもらう」と話した。

 マイクロソフトの中央集権的な組織体制とは異なり、ここでは自主性が重んじられている。「入会費に加え、組織の活動に業務時間の20%を費やすことも要請していく。一部のメンバーは、マーケティングや互換性強化などの取り組みにすでに力を尽くしてくれている」(Klawans氏)

 OSAの関係者がBallmer氏を真似て壇上で踊るつもりなら、すべては聴衆のリアクションにかかっていると忠告しておこう。まず第一に、聴衆の心をつかまなければだめだ。そう、開発者、開発者、開発者がひしめく聴衆の心を。

(Dana Blankenhorn)

 

 

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