グーグル流オープンソース戦略の妙

opensource 2007-04-12 09:43:25

 Googleの存在なしには、今日のオープンソース時代は語れない。

 Googleの巨大なサーバファームでLinuxが稼働しているのは、知る人ぞ知るところだ。同社は特に人気の高い機能のAPIを無料で公開しており、さまざまな種類のオープンソースプロジェクトに貢献している。来る5月31日には、世界の10支社で「Developer Day」も開催する予定になっている。

 こうした取り組みを見るに、Google以上に社外のコミュニティへ開発技術を無償で提供している企業はないと言ってよいだろう。

 だが、Googleは滅私奉公ばかりしているのではないことも忘れてはならない。Googleの検索アルゴリズムはきわめて厳格に秘匿されており、他者との共有は許可されていない。また、同社はこれを予告なしに変更することもできる。

 技術をオープンソース化することで企業秘密が公になり、企業側がオープンソースを制御できなくなる事態をおそれているオープンソース懐疑派がまだ多いことを考えると、この事実には大きな意味がある。

 そう、実はそんなことはないのだ。Googleは、短期間のうちに事業規模を劇的に拡大し、(多様なライセンスを駆使して)コードを外界と共有しながらも、手元に残しておきたいものはそのようにすることが可能であると証明して見せた。フォーチュン500企業はGoogleを師と仰いで、オープンソース戦略を成功させる秘訣を学び取るべきだろう。

 ひょっとすると、これこそがGoogleの最も偉大な業績なのかもしれない。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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