レッド・ハットをもっとほめよう

opensource 2007-10-05 11:25:44

 Red Hatは、オープンソース界のロドニー・デンジャーフィールド(「I don’t get no respect(だれも構ってくれない…)」という決め台詞で有名だったコメディアン)だ(皮肉屋なら、「そりゃそうだ、もう死んでるんだから」とでも答えるのだろう)。

 Red Hatも、だれにも構ってもらえない。われわれにしても、このブログではMicrosoftやNovell、SunやIBMのことばかり話題にしている。だがRed Hatは、その間も黙々と仕事に励んできた。

 先日の報道によると、Red Hatは64%の増益を記録したという。収入も28%のアップだ。「Business Week」はこれを「躍進」と呼んでいる。彼らとしては、褒めているつもりなのだろう。

 だが、株価に関しては、そううまくことは運ばないようだ。JMP Securitiesは同社の株を「市場平均(market perform)」と、RBC Capital Marketsは「業界平均(sector perform)」と評価している。例えば、年の初めにMicrosoftとRed Hatの株を100ドル分購入した場合、前者は値上がりしていくものの、後者は85ドル相当の価値しか持たないことになるわけだ。

 オープンソースは旬のビジネスと考えられているが、Red Hatの活動は非常に地味だ。同社は企業にLinuxサブスクリプションを販売し、多様性の確立に務めている。もっとも、そうした努力は実を結んでおらず、「JBOSS」の成長もはかばかしくないことから、S&PはRed Hat株を「保留(hold)」扱いにしている。Metamatrixの買収は、今後の業績に好影響を与えられるだろうか。

 これら一連の事実は、「不都合な真実」の最たるものと言える。エンタープライズオープンソースは、エンタープライズ向けのほかのものと比べると、特に魅力的ではないのだ。企業相手に商売をしても、子供の学費は稼げるが、「People」誌の「最も美しい人」には選ばれない。

 しかし、そんな風にちやほやされる立場になりたいなら、演劇部にでも入るか、ジャーナリズム専門学校でテレビ放送を専攻すればよいのである。

 そろそろ、堅実なRed Hatを正当に評価してもよい時期なのではないだろうか。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

SpecialPR

  • ビジネスの継続的な成長を促す新たなITのビジョン

    多くの企業においてITに求められる役割が、「守り」のコスト削減から「攻め」のビジネス貢献へとシフトしつつある。その中でIBMが提唱する新たなビジョンEnterprise Hybrid ITとは?

  • デジタル変革か?ゲームセットか?

    デジタルを駆使する破壊的なプレーヤーの出現、既存のビジネスモデルで競争力を持つ
    プレイヤーはデジタル活用による変革が迫られている。これを読めばデジタル変革の全体像がわかる!