頭脳流出が続くレッド・ハット

opensource

2007-11-01 17:03

 Red Hatのオンライン責任者だったPete Childers氏は、Zmandaの最高経営責任者(CEO)に就任してからわずか2か月で職を辞した。

 2007年5月にZmandaに入社し、同7月に退社したChilders氏は現在、Delphi Communicationsが所有するカリフォルニア州パロアルトのソフトウェアコンサルティングおよび戦略会社Claritive Consultingで、CEOを務めている。カリフォルニア州サニーベールに拠点を置くオープンソースストレージ企業Zmandaの現CEOは、同社の創立者であるChander Kant氏だ。

 識者らはそうした去就より、Red Hatにおいて頭脳流出が続いている事態に興味を抱いている。5月にZmandaへ移籍する前、Childers氏は4年間在籍していたRed Hatで、グローバルラーニングサービス担当副社長やオンラインストラテジーおよびオペレーション担当副社長など、複数の重役職を担っていた。

 Childers氏と言葉を交わす機会があったが、同氏はCEO就任から2か月後の7月にZmandaを去った理由についても、Red Hatから離れた理由についても話してくれなかった。

 JBossを創立したMarc Fleury氏が2月に退社し、Childers氏と前ワールドワイドオペレーション担当執行副社長のJoanne Rohde氏が最近辞任したRed Hatは、2007年にすぐれた人材を立て続けに失ったことになると、一部の識者は指摘している。

 10月11日に退社したRohde氏は、マネージングディレクター、情報技術責任者、最高調達責任者を兼任していたUBS Investment Bankから、2004年にRed Hatへ移ってきた。同氏のポジションへは、Red Hatのグローバルオペレーション担当副社長だったNick Van Wyk氏が昇進している。

 Red Hat JBossの創設者であり、CEOでもあったFleury氏がRed Hatを去った2月は、同社がJBossを3億5000万ドルで買収してから1年も経っていない。

 Childers氏は複数の主要幹部がRed Hatを辞めたことは認めているものの、ノースカロライナ州ラーリーに本社を置く同社自身には問題はないと強調している。同氏によると、Red Hatの幹部の離職率は15〜20%程度で、大半のハイテク企業と比べても平均的だという。「Red Hatではすべてが最高にうまくいっている。集まってくる人材もトップクラスだ。離職率が他社より高いか低いかは、わたしにはわからない」(Childers氏)

(Dana Blankenhorn)

 

 

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