オープンソースと商売の抜き差しならぬ関係

opensource 2008-01-08 16:42:08

 「Infoworld」サイトのBill Snyder氏によれば、オープンソースに「商用(commercial)」という形容詞を付けることは、彼らにとっては侮辱になるという。

 だが実際には、ほぼすべてのオープンソース開発プロジェクトが、何らかの商業的な目的を果たそうとしている。

  • オープンソースソフトウェアに対するサポートを販売する(例:Red Hat)

  • オープンソースソフトウェアを利用したサービスを販売する(例:Automattic)

  • オープンソースソフトウェアの開発コストを分担し、新機能を追加する(例:Eclipse)

  • 第三者がオープンソースソフトウェアを利用して収入を得るのを制限する(例:Open Office)

 最後の目的は商売をするためのものではないが、ほかの目的と同じくらい重要だ。

 何をするにも「Microsoft Office」を購入しなければならないとしたら、ソフトウェア業界の勢力図は今とはもっと違う形になるだろう。事実、OfficeはWindowsより高価だし、利益率も高い。

 SunやIBMをはじめとする多くの企業は、Microsoftに利益が流れないようにすることで利益を得られるが、これこそがOpen Officeを支援する大きな動機になっている。

 しかし、ベンダーが独占利益を得られないようにすれば、必然的に安全圏外での競争を煽ることになる。ちょうど、フットボールチームが前進を止めて相手チームの前進を許す(あるいはその反対)のと同じ原理だ。

 オープンソースの開発理由にはどこかしら利他的な部分があるものの、今日の産業界は、そうしたモチベーションのみに頼っていては存続できない。

 オープンソース開発における、表に出てこない課題とは何だろう。読者も考えてみてほしい。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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