BPMを超越するか、ランタイムSOA

soa 2005-07-15 21:01:51

 ZapThinkのRonald Schmelzerが興味深いエッセイを書いている。彼は、SOAと、過去のその他のプログラミングをとりまく動きとの違いは、ビジネスプロセスにあると述べている。彼によると、SOAは、ビジネスプロセスマネジメント(BPM)の囚われの身になっているわれわれを、その苦しみから解放してくれるという。

 彼は、「BPMやワークフローツールは、たいてい、フローチャートのようなビジュアルインターフェースとか、自然言語ベースのビジネスルールエンジンとかを備える。IT組織のビジネスアナリストや同類の人たちは、これらを使うと、少しずつビジネスプロセスを構築し、それ後、プロセス内の個々の作業を実際の運用に当てはめていくことができる」と説明する。

 このアプローチを使ってビジネスプロセスの開発や作成を行うには問題がある。「プロセスを記述する人が、対象のビジネスプロセスの詳細をすべて十分に把握しているわけではなかったり、ビジネスプロセスが実際に会社でどのように機能しているかに関する最新情報を持っていなかったり、あるいは組織の隅から隅までを網羅する全体的なプロセスの知識に欠けていたりすることが多い」からだと言う。「その結果、ほとんどのビジネスプロセスを定義する作業の結果は、『シェルフウェア』--使われずに放置されるような商品--にしかならない場合が多い。具体的に言うと、できあがったビジネスプロセスは、その作業が以前どのように行われていたか、あるいはビジネスプロセスがどう行われるべきかをただ紙に書き出しただけのものになってしまう。そこには、現在のビジネスプロセスが実際にどう行われているか、あるいは将来どうなるかという事柄が書かれない」(Schmelzer)

 それに対して、Schmelzerは「ランタイムビジネスプロセスモデル」の有効性を説く。「このビジネスモデルでは、モデルに変更を加えると、その変更内容がビジネスの運用や運営システムに反映される、あるいはその逆に、ビジネス運営のシステムを変えると自動的にビジネスプロセスモデルにそれが反映されるというものだ。つまり私は、双方向に働く、ランタイムで実施されるこのビジネスプロセスのあり方が、すべてのSOA実装の目標でなければならないと考えている」(Schmelzer)

 Schmelzerのエッセイを全部読み通すことをみなさまにお勧めしたい。Schmelzerは、「ビジネスロジックとプロセスの概念と、プロセス内の個別のタスク、あるいはステップを実装するコード」とを切り離すことにより、彼が言うランタイムSOAを実現できると説明している。

 現時点では、Schmelzerが述べていることは、企業上層部の意思決定者にとって技術的にも難解で、とっつきにくい内容だ。だが、とりあえず、SOAに対して今でも批判的な連中--誰だか心当たりがあるはずだ--にとって同エッセーは、彼らの視点から議論が進められているので、正しい方向に進むための第一歩となるはずだ。

(Britton Manasco)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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