SOAはシーベルを低迷から救ってくれるか?

soa 2005-08-05 22:08:59

 2005年は、Siebel Systemsにとって苦しい年のようだ。四半期ごとの決算報告はお粗末だし、同社が業績目標を達成できなかったことを認めたCEOは即刻解雇された。その後、取締役会は、自分たちの中から選んだ人物を新しいCEOにすえたが、この人物は、ドットコムバブルの中でも最も大きくはじけた会社(不運なあのWebVan)を率いていた人物だ。このような状態にあるSiebelは、SOAに目を付けてProject Nexusの取り組みに着手した。同社はこれによって事業を好転させ、低迷し続ける業績をどうにかして立ち直らせたいと切望している。

 業績改善の手段として、同社は、まだ未開拓で、どの企業も制覇していない広大な市場である、カスタム開発市場を攻めることを考えている。Siebelは、この未開拓市場が既存のパッケージ化されたCRM市場の5倍はあると推測しており、規模の大きさから得られる力を自社に有利に活用したいと望んでいる。

 SOAフレームワークを基礎とするProject Nexusは9月には発表される予定だ。同社はProject Nexusを通して、顧客が自社のビジネス課題を処理するために、Siebelのアプリケーションをより容易にカスタマイズできるようにすることを目指している。来年にはアーキテクチャの作り直しがすべて完了するが、その時点でSiebelバージョン8.0のリリースには、新しいルールエンジンとワークフロー機能が含まれるようになる。Nexusのフレームワークは、パッケージ化されたCRMアプリケーションでは容易に対処できない、特別なニーズがある顧客をターゲットにしている。

 「このようなニーズがあることは、これまでずっと分かっていた」と、Siebelのテクノロジー・プロダクト・マーケティングディレクターであるStacey SchneiderはInfoWorldの記事で語る。「これまでカスタム市場(のバイヤー)は、たいてい、『カスタマイズして使える製品を提供してくれる企業は誰もいないので、自分たちで作るしかない』と考えてきた」(Schneider)

 Siebelのこういう考え方にはアナリストも賛成している。「Siebelは、複雑なデプロイメントを管理するために必要な、膨大な知識と経験が社内に蓄積されていることに気付いた」とNucleus Research Inc.のアナリストであるRebecca Wettemannは述べる。「ベストプラクティスや知識という面で、Siebelが発揮できる能力はたくさんある。顧客がそういう能力を求めていることは確かだ。」(Wettemann)

 だが、他のアナリストは、Oracle、SAP、Microsoftなどの「プラットフォーム」を提供するベンダーと比べて、Siebelは非常に不利な立場にあると考える。「どのベンダーも、自社のプラットフォームが一番良いという印象を顧客に与えようと、しのぎを削っており、顧客はそのうちのどれかにプラットフォームを決定するように迫られている」と述べるのは、Enterprise Applications Consulting Inc.を経営する、アナリストJosh Greenbaumだ。

 「OracleにSAP、IBM、Microsoftと、プラットフォームベンダー同士の競争は激しさを増している。だが、(ユーザーの)ほとんどのプロセスがCRMに関係のないもので、サプライチェーンや財務、人事関連のアプリケーションばかりという顧客は、CRM製品のベンダーよりも、スイート製品を提供してくれるプラットフォームのベンダーを検討するほうが理にかなっている」(Greenbaum)

 これに対して、SiebelのSchneiderは反論する。「CRMの市場は大きい。だが、一番肝心なことは、顧客に関わるトランザクションを完全に処理するためには、CRMではない別のシステムとの連携が必要になるだろうということだ。TCOを抑えるためには、統合コストを削減することがますます重要になってくる。わが社は、それを実現するために、IBM、Microsoft、BEAやその他のパートナー企業と密接に作業し続けている」

(Britton Manasco)

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