これからのソフトウェアアーキテクトに求められること

soa 2005-08-30 20:49:20

 IDCでSOA/Webサービス/インテグレーションの研究を担当するプログラムディレクターのSandra Rogersは、SOAの動きが盛んになるにつれて今後どのような職種が重要になるかと尋ねられ、それは「ソフトウェアアーキテクトである」と答えた。

 Rogersは、この点について、Optimize Magazineの最新号で次のように説明している。「ソフトウェアアーキテクトが標準技術をどの程度理解し、どのような開発プラットフォームを選択するかによって、プロジェクトは大きく左右される。ソフトウェアアーキテクトは、ビジネスコミュニティの中で、様々な活動を1つにまとめる核として機能しているからだ。こういうスキルはこれまでも常に必要とされてきたが、最近ではさらに高度なスキルが求められるようになっている。ソフトウェアアーキテクトが関わるシステムの開発方式も、プログラムをハードコードする方法から、モデル駆動開発へとシフトしている。一貫して、ビジネスやシステムルールを抽象化してとらえる能力をもつことが非常に重要になっているわけだ。さらにプロジェクトではコンフィギュレーション、スクリプト作成、パフォーマンスの最適化など、たくさんの作業が行われる。これまでもこれらのスキルセットは必要だったが、これからは、現在われわれを取り巻いている世界と、これから作り出そうとしている世界との両方に対応できるように、バランスも取れていなければならない」

 さらに進歩するにはこれらの「相互依存性」を理解することが重要であるというのが彼女の意見だ。「開発と製造は常に相互に依存しあうものだったが、この境界線がだんだんあいまいになってきている」と付け加える。「常に変わり続けるダイナミックなシステムにおいては、開発というものが、特定の段階に分かれているものではなくて、常に動き続けるものになる。これをすべて操れるレベルに到達するまでには、まだかなりの道のりがある」

 実際、これから進歩していく中で、この点がWebサービスの一番大きな落とし穴や課題になると彼女は信じる。「現在のところ、われわれはまだ標準を作っている段階だ。まだ性能上の問題は検討されていないし、セキュリティも検討されてはいるものの、どの程度までこれを意識すべきか分かっていない。もう1つ注意しなければならないのは、互いにオーバーラップするテクノロジーが現在どれだけの種類出回っているのかを理解したり、最初から最後まで各プロセスの全体像を描いたり、ダイナミックなコンテキストにおいてサービスを活用してみることだ。従来のシステムには、冗長性やサポートなど、必要なものはすべて揃っていた。また、セマンティックスの問題もある。個々に独立したシステムを定義する際には、そのシステムのすべての部分が同じセマンティックスを使うように、すべての要素を定義することもできる。それに対して、Webサービスを使用するシステムでは、すべての分散されたエンティティについて検討し、個々のXMLの方言を理解しなければならない」

(Britton Manasco)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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