BEAの“Think Liquid”戦略

soa 2005-09-29 16:31:00

 SOA分野で宣伝文句が最もうまい企業といえば、それはBEA Systemsだろう(同社でブランディングとマーケットポジショニングを担当するチームの仕事にこの場で敬意を表したい)。今週開催されているBEA World 2005で、同社の会長兼CEO(最高経営責任者)であるAlfred Chuangは、「SOAは、今日のエンタープライズテクノロジーで最も強力な動きだ」と述べた。「お互いに交わることのない、サイロや煙突のように独立したビジネスのやり方やソフトウェアの運用方法は終焉を迎えつつあり、このような動きは顧客にとっては願ってもないことだ。企業のマネージャは、いろいろなところに電話で問い合わせたり、データベースにデータを照会したり、何時間もかけてスプレッドシートで計算したりして情報をかき集め、それらをつぎはぎして業務に使う必要はなくなった。ようやく、ネットワーク化されたサービスを利用して、必要なものを必要なときに手に入れることが可能になった。しかも、これらのサービスは、すべて、アプリケーションやサービスのための共通のソフトウェア基盤に基づいており、背後にあるテクノロジーの複雑さをユーザーが気にする必要はないのである」(Chuang)

 「凍結している」資産を「解凍する」というイメージは、なんともぴったりな比喩ではないか。「最近では、顧客にとってSOAは非常に現実性を帯びたものになってきており、SOAの本当のパワーは、IT経費のかなりの部分を占める、『凍った、利用されていない資産』を使えるようにすることによって実現される」というのは、BEAのワールドワイドプロフェッショナル・サービス担当バイスプレジデントのBruce Grahamの言だ。「われわれの顧客の多くは、モノリシックなアプリケーションスタックや標準に準拠しない基盤、ビジネスの大きな変化によってもたらされた粗悪なアーキテクチャを使って、どうにかやっていこうとしている。現実の場面では、最も優れた製品を採用して、異種混在環境でシステムを稼働させるのが自然だ。凍結している資産を解凍して活用することが、ITを活用してビジネス上の競争力を獲得するための鍵になる」(Graham)

 SOAを批判する人々は、BEAについて、単にわれわれの心をはぐらかしているだけだと主張し続けるだろう。Seth Godinが言うように、マーケティング担当者は全員嘘つきなのだから。だが、BEAが約束することが現実には達成されなかったとしても、どうせ物語を聞かされるなら、格好よい話を聞かせてもらったほうが楽しいではないか。

(Britton Manasco)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

SpecialPR

  • デジタル変革か?ゲームセットか?

    デジタルを駆使する破壊的なプレーヤーの出現、既存のビジネスモデルで競争力を持つ
    プレイヤーはデジタル活用による変革が迫られている。これを読めばデジタル変革の全体像がわかる!

  • ビジネスの継続的な成長を促す新たなITのビジョン

    多くの企業においてITに求められる役割が、「守り」のコスト削減から「攻め」のビジネス貢献へとシフトしつつある。その中でIBMが提唱する新たなビジョンEnterprise Hybrid ITとは?