SOAに関する5つの神話

soa 2006-05-01 21:30:48

 Intelligent EnterpriseのDoug Henschen氏が、企業幹部らの意見を基に、SOAに関する5つの神話を下記のようなリストにまとめた。ついでにわたしのコメントもつけてある。1日も早く、こうした神話を過去のものにできればよいのだが。

神話その1「SOAは簡単だ」

 非常に多くのベンダーが「SOAはすぐに利用を始められる」と喧伝していることからも明らかな事実のようだが、忘れてはならないことがある。正しくは、「SOAはほかの手段よりは簡単だ」と言わねばならない。では何と比べて簡単なのかというと、サイロ型のプロプライエタリシステムに初めから搭載されているビジネスプロセスを管理したり変更したりするよりは簡単だということなのだ。

神話その2「SOAを導入するよう経営陣を説得することが最大の難関である」

 神話その1からもわかるとおり、SOAを使いこなすには、努力に次ぐ努力が必要だ。Henschen氏いわく、「SOAアプローチおよび標準仕様を活かそうと思ったら、組織内の規律を正し、厳格な統治を行い、IT部門の一般スタッフや責任者ばかりでなく、最高経営幹部からの継続的なサポートを取り付けなくてはならない」。ああ神よ。やはり努力に努力を重ねなければならないわけか。

神話その3「既存システムですぐにサービスを提供できるようになる」

 再び神話その1を見てほしい。神話その3で語られているようなことを実現するには、まる1日かけても足りないはずだ。SOAは、既存システム自体を標準的なサービスとして呼び出すものだからである。要するに、「すぐに」という副詞に問題があるのだ。

神話その4「SOAは、“買ってすぐに使える”技術だ」

 もう一度、神話その1を参照すべし。説明はもう十分だろう。

神話その5「(HTTP経由のSOAPなどの)Webサービスを利用していれば、SOAは実現できる」

 くどいようだが、神話その1を思いだそう。Webサービスを構築するのは実に簡単だ。数時間あれば、10ほども立ち上げられるだろう。だがそれでは、単に「JBOWS(Just a Bunch of Web Services:いたずらに乱立したWebサービス)アーキテクチャ」が出来上がるだけである。これは、まったく別のSOA、すなわち「Spaghetti-Oriented Architecture(スパゲッティのようにぐちゃぐちゃしたアーキテクチャ)」を作り上げるものだ。SOAは、サービスとその統制の均衡が取れた状態でなければ実現できない。

(Joe McKendrick)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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