アジリティの向上にITは役立っていない――最新調査結果

soa 2006-06-06 17:25:50

 本ブログの過去の記事で、ビジネスプロセス管理(BPM)とSOAはエンタープライズ分野における2つの大きな流れとなったが、決して互いに混じろうとはしていないと述べる、「CIO Magazine」の記者Chris Koch氏の見解を紹介した。同氏は、ビジネスのアジリティが向上したという近年のケースでは、ほとんどの場合テクノロジーがこれを成し遂げているとも述べている。

 ところが、webMethodsの資金提供を受けてBPM Forumが実施した最新の調査では、IT部門の功績を称えるのは「早計」であるという結果が出た。調査対象となった320名の企業幹部の大半が、企業のアジリティは一向に改善されていないと答え、その責任はIT部門にあるとしたのだ。5億ドル以上の売り上げがある大企業に勤める回答者の約4分の3が、自社の変化に対するアジリティは十分ではないと述べている。彼らのうち45%は、IT部門の適応力に「著しい問題がある」か、「適応力がまったくない」と答えた。

 同調査では、ITとビジネスが「緊密に連携している」と考える企業経営者が少数派であることが明らかになっている。IT部門が戦略的な優先課題を設定して活動しているとしたのは、わずかに全体の43%、もしくは大企業幹部の37%でしかなかった。

 とはいえ、企業幹部は多かれ少なかれ、アジリティの向上にITが重要な役割を果たすと考えている。調査対象者の3分の2に当たる68%が、自社ブランドや製品およびサービスの差別化においては、ITの存在が不可欠だと回答している。

 また、SOAの採用がアジリティ獲得の近道だという答えも大勢を占めた。約60%の回答者が、企業のアジリティを高めるためにもSOAは重要な取り組みだと話している。

何がビジネスプロセスの抜本的な革新を阻害しているのか?

  • 機能統合の不備(52%)

  • 人的要因(50%)

  • 文化的な抵抗感(42%)

  • 互換性の低い既存システム(33%)

  • 時代遅れな慣習(29%)

  • 手動インターフェース(25%)

  • アクセス不能なデータの存在(23%)

  • アプリケーションの老朽化(23%)

  • その他(8%)

「機敏な」企業になるための過程でSOAが持つ重要性は

  • 非常に大きい(22%)

  • 大きい(38%)

  • ある程度大きい(22%)

  • あまり大きくない(4%)

  • わからない(14%)

[出典:BPM Forum/webMethods報告書]

(Joe McKendrick)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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