SOAのROIに対する効果を数字で見てみる

soa 2006-09-25 12:28:46

 数週間前の本ブログ記事で、多くの組織が、コードの共有および再利用をめぐる部門間の調整段階ですでに問題を抱えている現状を指摘し、再利用の価値を疑問視する議論も出始めていると記した。

 各部門が再利用を受け入れることに合意したと仮定して、SOAにおける再利用が全体としてどのような効果を生むのか――LogicLibraryが、早くからSOAを導入してきた企業を対象に調査し、具体的な数字をはじき出した。結果から言うと、SOAベースのサービスは一度だけ利用するソフトウェアに比べ、構築、検証、実装の初期費用が高くつくが、再利用された場合は、ほぼその瞬間からすぐに見返りを得られるという(同調査報告のPDFはここから参照可能)。

 調査報告書を執筆したJeffrey Poulin氏とAlan Himler氏は、SOAベースの再利用は、従来のコンポーネントベースの再利用と比較してもはるかにコスト効率がよいとも述べている。SOAコンポーネントは、一度しか利用しないソフトウェアの開発費に20%程度上乗せしたコストで製作できるが、従来の再利用可能ソフトウェアコンポーネントの場合、開発費は50%増しになるのである。

 また同調査では、サービスをSOA環境で再利用できるように設計しておけば、実際に再利用される確率が高まることもわかった。一般的なSOAアプリケーションの再利用率はおよそ25%に上るが、従来のコンポーネントベースアプリケーションでは10%ほどだという。

 すなわち、SOAベースのサービスは、従来のソフトウェアコンポーネントより開発費が低く、現実的な再利用率は2倍以上も高いのだ。Poulin氏およびHimler氏は、SOAベースサービスはわずか1.3回の利用でROI(投資利益率)が向上するのに対し、従来通りの方法で開発されたコンポーネントは1.7回の利用が必要であると、報告書に記している。

(Joe McKendrick)

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