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Web 2.0とSOAの重要性は同等――IBMのSOA専門家が著書で啓発

soa

2007-03-01 22:15

 IBMに在籍しているSOAの第一人者、Sandy Carter氏が、さまざまな経営思考の基礎となっている概念を踏まえて、企業はなぜ、どのように、どんな場合にSOAを必要とするのかを説く啓発的な良書を物した。

 興味深いのは、同氏が同書の1章をWeb 2.0(wikiやマッシュアップ、コラボレーションなど)に費やしていることだ。「The New Language of Business: SOA & Web 2.0」という本のタイトルからもうかがえる通り、同氏はWeb 2.0を章のテーマどころか、著書全体のモチーフとなり得る存在として重視している。Web 2.0の多様な方法論がSOAを推進する取り組みで活用される機会が増えている昨今、こうした姿勢は的を射ていると思う。おそらくは、IBM自身の新たな思考傾向を反映するために、当初はSOAという語句しか使われていなかったタイトルを、Web 2.0が含まれるものに変えたのではないだろうか。

 Carter氏は実際に、SOAとWeb 2.0は同類の技術であると著書で述べ、両者の共通点を際だたせようとしている。技術的に言えば、Web 2.0の標準技術と考えられているRESTやAJAXは、SOAを実現する技術でもある。加えて、どちらの方法論もサービスを生成し、維持するためのものだ。

Web 2.0は、サービスの利用を促進する。Web 2.0の柔軟性と、祖結合やカプセル化、再利用といったSOAの根幹的なサービス指向的原理と結び合わせることが、大きな成功につながるのである。

 さらにCarter氏は、「今日の経営者にとって、Web 2.0の実体や、SOAとWeb 2.0を組み合わせたときのメリットを理解しておくことは必須である」とも述べている。

 IBMには高額予算プロジェクトこそが金のなる木だろうが、Carter氏が著書で肩入れしているのは、マイペースで漸進的なアプローチだ。同氏は調査データ基に、融通の利かないITを運用している企業と、柔軟なインフラストラクチャを所有している企業では、後者のほうが成長は格段に早いと結論している。SOAは、そうした柔軟なITインフラを実現する手段なのだという。

 Carter氏が列挙した、SOAにまつわる「してはいけないこと」のトップ10を紹介しよう(つまりは、Web 2.0にも当てはまるわけだ)。

1. SOAを採用していないのに、事業を最大化できると期待してはいけない。

2. 「技術さえ導入すればよい」と考えてはいけない。

3. 既存の技術をすべて放棄してはいけない。

4. 背伸びをして規模の大きすぎるプロジェクトに手を出してはいけない。

5. 例外を設けるのを忘れてはいけない。

6. 企業統治を通じて企業文化の調整をしないまま、SOAの効果をあてにしてはいけない。

7. 適切なスキルを育成することを怠ってはいけない。

8. オープンスタンダードを取り入れなくても柔軟性を得られると考えてはいけない。

9. SOAにだけ注力してはいけない。

10. 最初のプロジェクトの重要性を軽んじてはいけない。

(Joe McKendrick)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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