SOAガバナンス、マジックナンバーは「50」

soa 2007-04-17 16:23:16

 これまでも本ブログでは、JBOWS(Just a Bunch of Web services:Webサービスの寄せ集め)的アーキテクチャについて何度か取り上げてきた。JBOWSとはすなわち、特定の狭い用途しか持たないWebサービスの集合体であり、ガバナンス、レジストリ/レポジトリ、オーケストレーション、プロセステスト、フローなどの観点から見て統一性を欠く状態のことを指す。

 より高品質なSOAが求められるようになるのは、どの時点からなのだろうか。今まで耳にした識者たちの考えを総合すると、ほんの数個のWebサービスを利用しているだけの企業なら、SOAで武装する必要はないようだ。もちろん、当該のサービスがどのような仕事をしているのかによって、SOAの必要性の度合いは異なってくる。社員食堂の複数の業務処理を行う100件のWebサービスより、1万人のエンドユーザーがやり取りするERPトランザクションを扱う1件のWebサービスの方が重要であるのは、言うまでもないことだ。

 Lorraine Lawson氏も自身のブログでこのトピックを取り上げ、JBOWSをSOAへ転化させるタイミングを見極めるのに利用できる公式を紹介している。この公式を解いてみると、50というマジックナンバーが出現するそうだ。

 Lawson氏はブログ記事の中で、同トピックに関するポッドキャストを引用している。

企業が複数の開発チームを抱えるようになり、開発したサービスの数が50を超えると、SOAに対する取り組みはとたんに混乱し始めるものだ。TIBCOの製品マーケティングディレクターRobert Meyer氏は、略式の管理をするには、50件のサービスは多すぎるとも指摘している(中略)。Webサービスが50件に達した企業は、SOAガバナンスをしっかりと構築しないかぎり、SOAの恩恵にあずかることはもはや不可能になる。「この点を頭に入れないでサービスを乱立させた場合は、従来のアプリケーション開発を行うよりコストがかかってしまう」と、Meyer氏は警告した。

 前述の通り、これは当該のサービスの質と対象範囲に大きく影響を受ける問題だが、それでも50という基準値はSOAの概念を取り入れる閾値として適切だと思われる。ある調査結果は、ほとんどの企業がまだこの域に到達していないことを示していたが、彼らが五十路の大台に乗る日はそう遠くないはずだ。

(Joe McKendrick)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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