ヤフーの買収成功は、マイクロソフトにとって終焉の前兆となるだろう。

Richard Stiennon 2008-02-07 13:26:56

マイクロソフトは、世界的に市場を独占するために二つの大きな課題を乗り越えてきました。そして今、三つ目の課題に直面しています。そしてそれは、ネット広告事業の黒字化ではありません。一つ目の課題は、インターネットでした。マイクロソフトはもう少しで、そのチャンスを逃すところでしたが、ビルゲイツは母の助けにより地元のISP知ることになります。そしてすぐさまインターネットが世界を変えていることを理解したのです。彼は有名なメモを残しており、その後、マイクロソフトを絶対的な力を持つ巨大企業に変えたのです。発展途上であったNetscapeを不必要に破壊してしまったことは未だに残念なことです。しかし、TCP/IPスタックをWindows95に導入したことで、マイクロソフトはインターネットを急速に成長させ、MSNをウェブへアクセスするためのプラットホームとして確立させました。

二つ目の課題はセキュリティでした。もうひとつのメモには、彼らの見解と、今、何が有効な戦略と判明したのかについての要点が述べられています。マイクロソフトは脆弱性の嵐を乗り越えることができました。どうせ、新たな脆弱性がすぐに見つかるのですから、素晴らしいソフトウエアの開発に力を注ぐより、定期的なパッチ実施体制を敷いたことが良かったのです。

ビルゲイツが、マイクロソフトの世界征服にとって、第三の課題を見つけたことは、皮肉だと思います。彼は、2005年の時点で、ウェブベースのアプリケーションが次の「大転換」となることを、認識していました。しかし、この時すでに、彼は日常業務から身を引いており、年内には完全に引退する予定になっていたので、マイクロソフトはこの最後の課題に対し、有効な取組みができなかったのではないかと感じています。

私は、近年、「広告経済」ではないかと疑いを抱かせる「広告にサポートされたソフトウエア」 別名、アドウェア、スカムウェア、シュロックウェア、スパイウェアに対して論争を続けてきました。グーグルは、2、3のシンプルだが、強力なアプリケーションによって、節度を欠いた金額を稼ぎ出します。しかし、ただ単にそこにお金があるからといって、マイクロソフトがその領域に足を踏み入れる必要があるのでしょうか?マイクロソフトはここ何年か、金や石油を買い集めたりしていたのでしょうか?彼らはばら積み輸送でも始めるのでしょうか?ニュージーランドドルを買い込んでいるのでしょうか?190億ドルもの資金があれば、お金を稼ぐ方法なんていくらでもあります。ステークホルダーへの実質収益という方法です。

ヤフーを奪い取ろうとするこの行為は、成功するとマイクロソフト自身を苦しめることになるでしょう。ヤフーは、広告収入を生み出すことにおいては、マイクロソフトに勝っています。しかしグーグルにはかないません。マイクロソフトは、SaaSという本当に取り組むべき課題に目を向けるべきなのです。広告収入を追い求めることは、本来の問題から注意をそらしているだけです。

もしこの買収が成功したら、このたった一つの出来事が、私たちにとっては、史上最大のテクノロジー企業の終焉の始まりとなるでしょう。

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