2009年 成長するBPOビジネス

若井 直樹(Naoki Wakai) 2009-01-11 21:02:30



2008年も終わりを告げた。こちらでは、爆竹の音、花火の音が明け方までけたたましく鳴り響いていた。不況の年をあざ笑うかのように。大晦日には、年越しそばを作り、新年には私の故郷である京都のやり方でお雑煮を作って、裏手に住む借家の主人にお裾分けをした。つかの間、故郷を思い出した、日本は、本当に大変な年となりそうだ。大量の失業者もでそうだ、米国では、高給を取っているITエンジニアは、海外の豊富な予算で運営されているプロジェクトに出稼ぎにゆき、国内で必要なIT人材は、給与水準の低いアジアやラテンアメリカなどの国から調達するということが真剣に検討されている。こんな状況になると、英語能力の低い日本のITエンジニアは生存できるのだろうか?ブログでも何度か警告をしてきたが、いや真剣に考えなければならない時が来ていると思う。

ガートナーは、アジア ・太平洋地域における2009年度のIT予算は5850億ドルになるとの予測を発表した。しかし、前年度に発表した予測値は、予期せぬ金融危機の影響で下方修正されている。それでも、2009年度のIT予算は、対前年度比83%の成長ということになる。長期に計画されたプロジェクトは、簡単に予算を削減できるものではない。ガートナーは、どの予算を削減するかにフォーカスをするよりも、どの予算が本当に必要であるかに焦点をあてて、IT予算の選定にあたるべきだと忠告をしている。CIOには、より自社のビジネス戦略に精通し、それを成功に導くために必要なインフラを将来の技術動向を見定めながら建設する能力がますます重要となっている。

もちろん適切にIT予算の節約を実現することもトッププライオリティといえる。2009年度フィリピンのIT産業は海外からのオフショアおよびBPOビジネスの増大を期待している。この金融危機はフィリピンにとってチャンスであると見ているようだ。今のところ、BPOサービスを提供している相手国としては、90%が米国である。今年度は、インドや中国からのBPOの拡大も期待できる。実際にインドからフィリピンに視察に来るIT企業の数は増加傾向にある。

既にこのふぃりぴいんのBPO市場は、2007年度で4900万ドルに達しており、300,000人以上の労働市場に成長している。フィリピンは、2010年間までに世界の10%のBOP市場を獲得する意気込みで活動を活発化させている。フィリピンのBPOビジネスに関心のある方は、BPA/Phttp://www.bpap.org/bpap/index.asp) やPSIAhttp://www.psia.org.ph/)にアクセスされることをおすすめする。日本企業も大手商社のみではなく中小のIT企業もフィリピンに目を向けるときではないだろうか。欧米からのオフショア・ビジネスや実際海外の有名IT企業で鍛えられたITエンジニアが沢山いるし、MITやスタンフォード大学などでコンピュータ・サイエンスやエンジニアリングを勉強してきた人材も豊富だ。

2009年、今年こそフィリピンでのオフショアにチャレンジしてみてはいかがだろうか?

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