語るに欠かせぬ人だから

八木大造(Daizo Yagi) 2008-04-11 12:56:32

 うっ・・・さっきとハチマキの結び目の位置がちがう・・・湿っぽい空気を一転させようと、のど自慢の大将が歌い始めた。それ、スイッチなのね。「あん♪あ、あんあんあん♪あ、あ、あ、あんあんあん♪」こぶしが効いていいかんじ。みんなで合いの手いいかんじ。気付けば店の中がパァっと明るくなっていた。演歌の不思議な力を実感。あの役員がこの店をひいきにする理由がなんとなーくわかった。

 歌い終わるや、あの役員は棚の上のホコリをかぶったギターとトランペットのケースを指差した。「大将やるの?俺も若いころ横須賀でラッパ吹いててね・・・」顔真っ赤だし、目は据わって怖いし、もーかなり酔ってるから、ほんとかどーかはわからない。あの役員は、マスコさんにギターを、フジイさんにトランペットを棚から下ろさせた。ふたりは手際よくケースから取り出して音合わせを始めた。

 「何かやってみろ!」ゼッタイ言うと思ったもんね!マスコさんがカバンの中から譜面を取り出してボクに渡した。なんでもってんの?ま、とにかくそんなワケでボクは歌うことになったんです。寿司屋でジャズか・・・シブイぜ。3人はあの役員へ贈るつもりでマジメに演奏した。大将と都議会議員もこの想定外の展開を楽しんでいた。大将の娘さんも奥から出てきて演奏を聞いてくれた。演奏した「Am I Blue」は「オレ、青いっすか?」じゃなくて、別れた恋人を懐かしんでしょげてる(Blue)歌なんですね。あの役員の退任を惜しむボクらの気持ちにピッタリだった。

Am I blue

Words & Music by Grant Clarke & Harry Akst

Am I blue? Am I blue?

Ain't these tears in my eyes telling you?

Am I blue? You'd be, too,

If each plan with your man done fell through.

There was a time, I was the only one,

But now I'm the sad and lonely one.

Was I gay, 'Til today.

Now he's gone, and we're through, Am I blue?

 

Masuko2.jpg

 よーやく長い夜が終わった。まるで映画みたいな一晩だった。つい先日も赤坂の中華料理屋でこの晩の話に花が咲いた。幾度も肝が冷えるようなやり方でボクらは動機付けられ勇気を得た。ボクにとってこのブログはプロジェクトの闘いの記録。この新規事業プロジェクトを語るには欠かせぬ人だから、いくつかのエピソードを取り上げてきた。これらを感謝を込めて退任されたあの豪快な役員に捧げます。(つづく)

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