巨象も2.0に動く〜IBMが企業内SNSに参入

吉田健一(Kenichi Yoshida) 2007-01-25 02:06:52

 今週は毎年恒例、Lotus NotesのグローバルカンファレンスLotusphereがフロリダで開催されているNotesウィークである。私は残念ながら同行できなかったのだが、当社リアルコムもブースを出しており、米国市場向けのNotes関連製品を展示している。今日はLotusphereに行っているメンバーからの報告をもとに最新ニュースをご紹介しよう。

■IBMもソーシャルソフトウェアへ:Lotus Connections

 もともと、今年のLotusphereではNotesの次期バージョンNotes/Domino R8(Hannover)の話がメインになると考えられていたが、その期待は大きく裏切られた。今年Lotusがぶち上げたのは、IBMがEnterprise2.0に大きく舵を取るという「2.0参入宣言」であった。その流れを代表する新製品が「Lotus Connections」と呼ばれるソーシャルソフトウェアである。

 Lotus Connectionsは、Web2.0で普及している様々なコラボレーションツールを企業内向けに統合したEnterprise2.0スイートと言ってよいだろう。Lotus Connectionsは、Profiles、Communities、Blogs、Bookmarks、Activitiesという5つの機能を持っている。

 Profileはいわば個人プロフィールページである。自分のプロフィールや、活動履歴などが表示され、その人の人となりが公開される。他の社員を探すためのKnowWhoの役割も果たす。個人名や活動履歴からキーワード検索により最適な人を探してコンタクトすることができる。

 Blogsはその名の通りBlogである。今公開されているPre-Betaではまだ実装されていないが、個人プロフィールページにBlogが公開されるイメージだろう。

 CommunitiesはMixiのコミュニティに近い。同じ興味関心を持ったユーザー同士が小部屋を作り、議論をしたり意見交換を行う。

 Bookmarksは「Dogear」と呼ばれるLotus独自のソーシャルブックマークアプリケーションである。他人のブックマークを共有することができる。ブックマークの分類は「タグ」で行われるのだが、flickrのようによく使われているタグが大きな字で表示されるあたりは、完全にWeb2.0のインターフェースだ。

 ActivitiesはHannoverのActivity Explorerを彷彿とさせるプロジェクトスペースである。個々のテーマ毎にプロジェクトの小部屋ができ、特定のメンバー限りでスレッドによるディスカッションやリンクなどの情報共有ができる。チームコラボレーションサイトと言ってよいだろう。

■2.0とNotesは並存できるか?

 デモ環境をざっと使ってみたが、個々の機能はWeb2.0の一般的な機能がそのまま実現されており、IBMの2.0への意気込みが本腰だと分かる。ぱっと見ただけでは、Lotusの製品とは分からないくらい、2.0ならではのインターフェースが実現されている。

 まだPre-Beta版なのでこれから改良されると思うのだが、個々の機能をどのように統合されて統一コラボレーション環境になるのか、と言うところに関してはちょっと分かりにくかった。また、これまでのLotusの製品ライン、特にNotesユーザーにとってどのように連携され活用できるのか、ということについてはこれまでの発表では読み取ることができなかった。明日、明後日の発表の動向に注力してみたい。

 


 

吉田健一@リアルコム

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