マッシュアップポータルがGoogle Appsをつなぐ

吉田健一(Kenichi Yoshida) 2007-05-13 20:36:39

 今日は自社の話で恐縮だが、先日リアルコムが発表した新製品を事例としてご紹介したい。エンタープライズ2.0の統合スイート「KnowledgeMarket V4」である。KnowledgeMarket V4は、エンタープライズ2.0時代に必要な様々な技術要素やコンセプトが詰め込まれたナレッジ&コンテンツマネジメントスイートだ。

■ポータル2.0:マッシュアップポータル

 KnowledgeMarket V4の1つ目の特徴は、エンタープライズ2.0時代に不可欠なポータルである「マッシュアップポータル」を実装しているところにある。マッシュアップポータルとはGoogle Appsのエントリーでも触れたが、社内外の様々なウェブサービスから必要な情報をマッシュアップし表示することができるポータルである。

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 見た目はいわゆるこれまでのポータルであるが使ってみるとまったく違う。まず、一つ一つの情報のハコは「ウィジェット」と呼ばれる。ウィェットは静的な情報の小箱ではなく、動的なアプリケーションであり、ウェブサービスからAPI経由で取得した様々な情報をインタラクティブに表示できる。例えば、スケジューラー、メール、メモ帳等のアプリケーションを登録し、マッシュアップポータル上で編集したり返信したりすることが可能である。ポータル画面上ではドラッグ&ドロップでウィジェットを追加したり、位置を変えたり、タブをどんどん増やしていくこともできる。

 KnowledgeMarketのマッシュアップポータルは、GoogleのパーソナライズポータルiGoogle上で利用できるウィジェット「Google Gadget」と互換性があり、世界中3000以上のウィジェットを用いて、様々なサイトの情報をマッシュアップすることができる。もちろん、Google AppsのGmailやGoogle Callenderとの連携も可能だ。また、エンタープライズならではのNotes等のシステムの情報を表示するウィジェットも標準で装備している。

 こうした社内外のウィジェットを用いて業務にあわせたポータルを社内外のシステムと連携し瞬時に作ることができる。例えば、新規事業を立ち上げる場合には、社内のNotesデータベース、Google Callender上のチームスケジュール、社外の業界ニュース、社内の新規事業プロセスに必要な書類集などのウィジェットを組み合わせることで、すぐにでも新規事業ポータルを立ち上げることができる。KnowledgeMarketのマッシュアップポータルは、エンタープライズ2.0時代にふさわしいポータルだということができる。

■BlogやSNSをエンタープライズに組み込む

 KnowledgeMarketのもう一つの特徴は、BlogやSNSの機能をうまくエンタープライズの仕組みに組み込んだところにある。エンタープライズ2.0というとすぐにBlogやSNSツールを単体で導入するイメージになりがちだが、実際には社内には既存のナレッジマネジメントツールやコンテンツマネジメントツールがある。社内の既存システムとうまく整合性を取りながら、BlogやSNSを企業内システムに当てはめていく必要がある。

 企業内のコミュニケーションフローは一方向か・双方向か、1回限りか・継続的かで4つのパターンがあると考えられている。このうちBlogは一方向×一回限りのコミュニケーションには適しているが、双方向や継続的コミュニケーションには向いていない。そこで社内で実現したいコミュニケーションにあわせて、柔軟に様々なパターンのコミュニケーションツールを組み合わせることが重要となってくる。

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 KnowledgeMarketでは一方向×一回限りのBlogに加えて、一方向×継続的には文書管理・コンテンツマネジメントの機能を、双方向×一回限りはQ&Aの機能を、双方向×継続的にはディスカッション(プロジェクト)の機能を提供している。この4つのコミュニケーションパターンをうまく組み合わせることで、最適な企業内コミュニケーションを実現することができるのである。

 またSNSについても、企業内での現実的な活用を踏まえてエンタープライズに組み込む形で実装している。単にMixiのようなSNSを企業内で実施してもなかなかうまくいかないことが多い。社内の人間関係上、上司や経営陣を「マイミク」登録するかどうかは難しいし、同じ会社の社員同士なのに「マイミク」登録されていない人にはアプローチできないというのもおかしい。

 そこでKnowledgeMarketでは、SNSとは「人と人とを結びつける」ための手段だと位置づけ、企業内での「人と人とを結びつける」最適ツールとして実装した。それがKnowWho電話帳である。企業内で人を探しコンタクトをするときに必ず使うのが電話帳である。電話帳は社内での利用が最も高いアプリケーションの一つであり、一人の人が一日に何度も利用することも多い。この電話帳にSNSの発想を取り入れ、人と人とを結びつけるためのツールとして実装した。

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 例えば、よくコンタクトする人を登録しコンタクトをしたり、誰にコンタクトをしたかという履歴(いわば「あしあと」)を確認することもできる。また、社員全員がプロフィールページを持ち、そこには顔写真や自分のプロフィール、専門性、業務履歴、興味範囲等を公開することができる。こうしたプロフィールを検索することで、単純に知っている人の電話番号を調べるだけでなく、知らない人を探すこともできる。例えば、特定の業務に詳しい人、特定の興味を持っている人を社内で探し、コンタクトすることができるのだ。また、社内で打ち合わせをする前にその人がどんな顔の人かを確認することもできる。KnowWho電話帳はいわばエンタープライズに地に足の着いた社内SNSだということができる。

 以上、本日はエンタープライズ2.0スイートであるKnowledgeMarketを紹介した。詳細をお知りになりたい方は近々セミナーを開催するので是非ご参加ください。

 


 

吉田健一@リアルコム

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