SharePointによる業務改革研究会「BP研」スタート

吉田健一(Kenichi Yoshida)

2009-12-07 19:09

■SharePointによるナレッジワーカー業務のIT化

情報共有・コラボレーション分野の世界No.1、マイクロソフト社のSharePoint。Office製品やADとの親和性によりグローバル・スタンダードとして急速にシェアを伸ばしつつある。

SharePointの特徴はポータル、文書管理のような旧来型のグループウェアの範囲にとどまらず、計数・数値管理、ワークフロー、ビジネスロジック、業務プロセス等、ナレッジワーカー業務の全方位をIT化することができるところにある。

昨今の経済情勢を受けて、IT基盤の2重投資の見直されつつあり、また統一基盤によるガバナンス強化も求められている。そこでこれまで社内でバラバラに構築されてきた様々な情報系アプリケーションを、既にライセンスを保有しているSharePointに一本化する動きが多くの企業で進んでいる。

しかしながら、広範囲な機能を持つということは両刃の剣でもある。

明確かつ具体的が業務ニーズがあればそれに答えることができるが、単に基盤を用意しただけではその持てる能力を使いこなしきれない。そこでSharePoint導入企業の間では、SharePointという「自動車」をどう「乗りこなすか」が大きなテーマになっている。

■「使い方」のナレッジ共有

こうした企業のニーズに答えるべく当社では、SharePointを活用したワークスタイル変革・業務改革のナレッジを相互に交換し、お互いを高めあうための研究会「ビジネスプロダクティビティ研究会(BP研)」を立ち上げた。

BP研では参加企業が3カ月に1度「ベンチマーキングスタディ研究会」に集まり、特定の業務改革テーマについて先進企業の事例を学ぶとともにお互いの成功・失敗の経験を共有する。

10月15日にプレオープン例会を開催したが、ローソン様、サッポロビール様、マツダ様等SharePoint先進ユーザー22社にご参加いただき、大変活発な議論が行われた。

当社ではこうしたベンチマーキング研究会を様々な分野で開催しているのだが、これほどまでに自発的に発言が行われ、その後の懇親会もほぼ全参加企業が参加されるなどの盛り上がりを見せたのは初めての経験である。皆様、同じような課題感をお持ちのため、初対面でも直ぐ深い議論を行うことができたのだと思う。

また、こうした議論の中であぶりだされてきた共通の方論論は当社の方でGood SharePoint Practice(GSP)として取りまとめ、参加企業の間で共有していこうとしている。

次回のベンチマーキングスタディは12月16日に「情報の探しやすさを改善する(仮)」というテーマで開催する予定である。ご興味のある方は、BP研ホームページ/ブログをご覧いただき、こちらよりお問い合わせください。BP研の様子はこちらにも記事になっています。今年度中は参加費無料、見学会員としての参加も可能です。

 

吉田健一@リアルコム

お問い合わせはこちら

※このエントリはZDNETブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNET編集部の見解・意向を示すものではありません。

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]