ゲームチェンジの時代に組織の価値を最大化する「ビジネスのアジャイル」の進め方――アトラクタ 原田氏に聞く

開発プロセスに関するコンサルティング/トレーニングを提供する株式会社アトラクタの代表であり、アジャイル開発やドメインモデリングの専門家として活躍する原田騎郎氏。いま開発現場だけでなく、ビジネスにアジャイルの考え方を取り入れようとする動きがあるのは、日本企業ならではの組織づくりに課題があるからだと原田氏は言う。では、どうすればビジネスを成功に導く組織ができるのか。原田氏に話を聞いた。

アジャイル開発の専門家として多方面で活躍する原田さんですが、もともとどのような経歴をお持ちなのですか?

株式会社アトラクタ 代表 原田 騎郎氏
株式会社アトラクタ 代表
原田 騎郎氏

原田氏もともとはグローバル消費財メーカーの日本法人の研究開発部門で化学系エンジニアとして働いていました。研究開発部門でいろいろな仕事に携わった中で気付いたのが、工場の生産管理業務において、柔軟性に欠けるソフトウェアが邪魔をしているということでした。その後、工場のプロセス改善コンサルタントの仕事に携わりましたが、やはりソフトウェアがどうにもならない。これは、本格的に大規模なソフトウェア開発を勉強しなければいけないと、SIerに入社しました。

 そのSIerでは、プロジェクトマネージメントが全くと言っていいほど機能していませんでした。要件を満たせばそれで良い、上手くいくかどうかは二の次というのでは、プロジェクトが成功するわけがありません。こうした失敗したプロジェクトを通して、「なぜこのプロジェクトが失敗したのか、どうすれば上手くいったのか」を学びました。

 その後、プロジェクトマネージャーを任されるようになると、プロジェクトを成功させるために「制約理論(TOC:Theory of Constraints)」や「アジャイルソフトウェア開発スクラム」に注目しました。ちょうど適用できそうなプロジェクトが回ってきたときに、事前準備に手間のかかるTOCではなく、やりやすそうなスクラムを導入してみました。これが2004年のことで、以降はスクラムばかりに取り組んでいます。

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