今年は何が発表される!?Microsoftを追うライターが予想する「Microsoft Connect(); // 2017」

今年もこの時期がやってきた。Microsoftの開発者向けイベント「Microsoft Connect(); // 2017」が米国時間11月15日-17日にニューヨーク市で開催される。

 現時点で今年どのような発表がなされるか明かされてはいないが、Executive Vice PresidentのScott Guthrie氏をはじめ、クラウド・AIプラットフォームを統括するJoseph Sirosh氏などが名を連らね、Visual Studio 2017の発表があった昨年以上に何かを期待させるアジェンダとなっている。

 蓋を開けるまで何があるかわからない「Microsoft Connect(); // 2017」。本稿では、大胆にも普段マイクロソフト社を取材し記事を執筆している著名ライター、ITプロフェッショナルに、今年のConnect();の予想と期待、そしてプロならではの見どころを聞いてみた。

 皆さんの想定の範囲内の予想から、なかには目を疑うような予想もあるかもしれない。これまで良い意味で期待を裏切り我々に驚きを与えてくれたConnect();。それでは、皆さん、少し先の未来を覗く準備は整っただろうか?

阿久津良和氏

 昨年のConnect(); // 2016では、Visual Studio 2017の発表を始めとするVisual Studioファミリーの拡充や、Linux Foundationへの加入など大きな発表を行ったMicrosoftだが、さらに過去を振り返れば2014年はオープンソースへのコミットを明言し、翌年2015年は具体的な施策を次々と発表している。

 [公式ページ]に目を向けると、同社は「あなたに未来のアプリケーション構築をうながす」の文言と共に、Microsoft Azure、Data、AI、DevOps、Visual Studio、Xamarinといったキーワードが並ぶ。

 注目登壇者の一覧には、Microsoft Cloud and Enterprise Group, EVPのScott Guthrie氏や、Cloud AI Platform, EVPのJoseph Sirosh氏の名前が並ぶことから、Microsoftの"クラウド&AI推し"の姿勢は変わらないようだ。他の登壇者を見ても、開発ツール系のさらなる拡充や、SQL Server(もしくはSQL Database)の活用事例を披露するのは明らかである。

 気になるのは登壇者の中に、IaaS&クラウドサービス担当PMを務めるDirector of Azure ComputeのCorey Sanders氏の名前がある点だ。既に開催を終えたIgnite 2017で多数のMicrosoft Azure新機能を発表しているため、Connect(); // 2017ではプレビュー版のGA(一般提供)化発表もしくは事例紹介に留まると思われるが、先に並べたキーワードごとに1時間のセッション設けていることから、何らかの新発表があってもおかしくはない。

国井傑氏

インターネットサービスプロバイダでの業務経験を経て、 1997年よりマイクロソフト認定トレーナーとして活躍。2012年よりADFSやAzure Active Directoryなどの認証技術を扱うトレーニング「Office 365 認証ベスト プラクティス」コースを主宰し、5年間で50社以上にトレーニングや導入支援を展開した実績を持つ。

現在ではマイクロソフトの認証技術を活用したセキュリティ トレーニングやアセスメントに基づくコンサルティング業務など多岐にわたる活躍を続けている。Microsoft MVP (Enterprise Mobility)、マイクロソフト認定トレーナー。

 これは完全に予想というよりは、私の希望ですが(笑)

 インフラ系の仕組みに長らく携わってきた自分としては、やはり認証系に関わる仕組みをもっと簡単に、もっと身近に使えるようなものが登場してほしいなと思っています。

 様々なお客さんとお話をしていると、(オンプレミス、クラウドを問わず)認証基盤を統一する仕組みって、Active Directory、Azure Active Directoryなど、色々あるのに、未だに認証の仕組みを独自に実装しているようなものを多く見かけます(そんなことしているから、SELECT * FROM users WHERE name='yamada'-- なんてSQLインジェクションが成立してしまうのですよ!)。

 一方、どうして認証機能を独自に実装しようとしてしまうのか?を考えてみると、ひとつにはAzure Active Directoryのような認証基盤を自分たちのシステム(サービス)にどのように組み込めば良いのか、わかりにくいというのが理由として挙げられると思っています。なので、Azure App Serviceで認証サービスに「Azure ADを使う」ってドロップダウンから選択するだけで認証機能が組み込めるような「これなら俺たちでも使えるかも」ってものが、もっと増えていくといいですね(地味すぎて大々的に発表するものじゃないけど)。

 あと、個人的にはAzure ADから認証ログを取り出すのにGraph APIをよく使うのですが、Graph API自体に複数のバージョンが存在するため、前のバージョンのAPIをPowerShellスクリプトで実装してしまったら、いつまで使えるのかよくわからず、気が付いたら使えなくなっていた、なんていうのは怖い。

 そのため、新しいバージョンのサービスが登場し、正式に利用開始することをGA(=Generally Available)と呼ぶように、このサービスの旧バージョンはいつまで使えることは間違いないですよと言う、いわゆるEOS(End Of Service)をもっと長期的なスケジュールでコミットしてくれたらいいですね。

三浦優子氏

米国の展示会で「Windows 3.0」がリリースされた1990年、コンピュータニュース社(現・BCN)に入社し、記者として仕事をスタート。2003年、フリーとなり、現在までIT関連の取材、執筆活動を続けている。

著書に「図解 あの新“勝ち組”IT企業はなぜ儲かるのか?」(技術評論社刊)、「30分でつかむ! IT業界」(日本実業出版社刊)

 9月に米国で行われた「Microsoft Ignite 2017」の中で、サティア・ナデラCEOが「AIファースト」と表明したことから、AIがキーワードであることは間違いありません。ですが今回はその延長で、「量子コンピュータ」に注目すべきだと考えます。

 IgniteでもナデラCEOは量子コンピュータについて、時間をとって説明しました。これはIBM、Googleと競合企業が量子コンピュータを利用するサービスを提供し、新たな技術開発を巡る覇権争いがスタートしているからです。年内には、マイクロソフトからも量子コンピュータ関連サービスが提供される予定だそうです。

 もちろん、現段階では実用レベルのサービスではありません。Ignite 2017で話された量子コンピュータに関する情報は、日本マイクロソフトの社員でも初めて聞く話しが多かったそうです。しかし、日本マイクロソフトの榊原彰最高技術責任者も、「個人的には、5年経つと取り巻く様相は大きく変わっているだろうと考える」と話しています。早い段階から量子コンピュータの動向をきちんとウォッチすることは、技術者にとっては決してマイナスにはならいないと思います。

 そんな状況を踏まえるとConnect(); // 2017の中で量子コンピュータについてどんな言及があるのか、注目しておくべきではないでしょうか。

 さて、3名の予想と期待を皆さんはどう感じただろうか?

 「あぁ、これはありそうだ」、「ちょっと難しいのではないかな」、「同意、同意」、「そこは思いつかなかった」など感想はいろいろあるだろう。できれば、この記事を読んだ皆さんは、同じように今年のConnect();を自分なりに予想してほしい。Connect();//2017開幕までもう間もなく、あなたの予想が現実になるかもしれない。

 さらに今年も日本マイクロソフトではエバンジェリストによるオンライン解説をはじめ、11月17日にConnect();//2017での発表を日本向けに再構成したセミナー「Microsoft Connect(); Japan 2017」を開催するなどオンライン、オフライン双方で最新の発表・情報を発信する。

 ぜひ今年もConnect();に注目されたい。

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