DX推進を阻害する3つの要因を解決!

データ分析・活用を全方位で支援するデル・テクノロジーズ

多くの企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んでいるものの、大きな成果を生みだせずにいる。デル・テクノロジーズの調査によると、DXの阻害要因の上位にあるのが、「データプライバシーやサイバーセキュリティ」「予算やリソース不足」「データの有効活用ができないこと」だ。これらの課題を解決するにはどうすればよいのか。デル・テクノロジーズでは、ソフトウェア、ハードウェア、コンサルティングの全方位で顧客の全体最適を支援する体制を整えている。(過去記事1過去記事2過去記事3)現在の状況について各領域のエキスパートに聞いた。

Speaker

堀田 鋭二郎 氏 デル・テクノロジーズ株式会社
DCWソリューション本部
データ分析 主幹
堀田 鋭二郎 氏
吉武 茂 氏 デル・テクノロジーズ株式会社
UDS事業本部 事業推進部
シニア市場開発担当マネジャー
吉武 茂 氏
池田 司 氏 デル・テクノロジーズ株式会社
サービスビジネス営業統括本部
シニア ソリューション プリンシパル
池田 司 氏

ハードウェア、ソフトウェア、コンサルティングで
全体最適を目指す

 デル・テクノロジーズ(以下、デル)が2020年10月に世界18カ国の顧客4,300人を対象に行った調査(「Digital Transformation Index(デジタル トランスフォーメーション インデックス、以下 DT Index)」)では、94%の企業がDX推進に関して課題に直面しているという結果がでている。その課題のトップ3は、「データプライバシーやサイバーセキュリティに関する不安」「予算およびリソース不足」「データからインサイトを引き出せないことや、データのオーバーロード」の順となっている。特に、「データからインサイトを引き出せないことや、データのオーバーロード」については、2016年から8ランク上昇しており、データ分析・活用がDX成功の大きな鍵となっていると言えるだろう。

 「DXや業務改革を推進する上で、データ分析・活用の重要性が高まっています。そのためには統合データ基盤を構築し、業務部門、アプリ開発などのIT部門、データ分析チームの三者が密接に連携し、PDCAサイクルを高速に展開していくことが求められます。同時に、IT基盤の整備、新しい開発・分析手法などのプロセス定義、DXに対応する人材育成も行う必要があります」と話すのは、DCWソリューション本部 データ分析 主幹 堀田 鋭二郎氏だ。

 こうした仕組みを整えるためには、ソフトウェア、ハードウェア、場合によってはコンサルティングも必要となる。

 「デルというとハードウェアベンダーというイメージが強いと思いますが、それに加えてソフトウェアやコンサルティング面での体制を整えており、お客様のDXの全体最適を支援しています」(堀田氏)

DXを促進するデータ分析
DXを促進するデータ分析

デル・テクノロジーズが推進する
データ活用プラットフォームのソリューション要素

 まず、データ保管・活用に関するソフトウェアについて堀田氏は、「データの格納と分析の仕組みをうまく構築できないという悩みは昔からあります。理想としてはデータがわかりやすく整理され、データ探索や監査対応が容易にできる『データレイク』が望まれますが、データが乱雑に保管されデータが管理されていない状態、そのためどこから手をつけ、どう活用すればよいのかわからないような『データスワンプ(沼)』の問題を抱えている組織が多いのが実情です」と現状を分析する。

 この問題を解消するためにデルが提供しているソリューションの1つが「Cloudera CDP Private Cloud」だ。これは、ハイブリッドクラウドに対応し、データガバナンスやデータマネジメントも可能なデータレイクを構築できるデータ活用プラットフォームだ。オンプレミスとパブリッククラウドに対して共通のインターフェースで利用可能で、非構造化データも含めたデータの収集・蓄積・加工・処理・分析に加え、アクセス制御・セキュリティ対策などさまざまな機能を網羅している。

デル・テクノロジーズは、Cloudera 社から最高位のアワード< GLOBAL PARTNER OF THE YEAR >を受賞
デル・テクノロジーズは、Cloudera 社から最高位のアワード< GLOBAL PARTNER OF THE YEAR >を受賞

 また、データ分析を促進する機械学習の自動化ツールであるH2O.ai社のAutoML「H2O.ai Driverless AI」,「H2O.ai Sparkling Water」も提供している。データから洞察を得るには機械学習が有効だが、データを集めて加工、モデルを作るといったサイクルを繰り返していく必要がある。このツールはこの作業を高速化し自動化するものだ。さらに、社内のITリソースからログ収集し、異常検知や事前予防保全、コンテナも含めた各種稼働監視に使える「Elasticsearch」も有効なソリューションだ。特に、オブザーバビリティー(可観測性)への適応ニーズが急速に高まっているという。これは、アプリケーションとシステムの複雑な内部動作に関する分析を通じて、システム稼働に関する予兆分析としても利用する仕組みだ。IT担当者は既存のシステム監視をさらに高度化し、データ分析のポイントを取り入れた運用を行うことで、稼働工数とコスト削減を実現することが可能だ。

 堀田氏は、「これらのソフトウェアは各パートナーとのグローバル・アライアンスに基づき、我々のハードウェアと各ソフトウェア間の事前検証を実施した上で提供をしています。つまり我々のソリューションにはきちんとした根拠があり、データ活用を進めるにあたってお客様が無駄な投資を行うことなく、安全なデータ分析・活用の基盤を迅速に構築することが可能となります」と話す。

ビックデータ・AI利用を見据えた
ファイルストレージ「PowerScale」

 ハードウェアの面でデルが勧めるのが、適切なデータ分析やマネジメントをサポートするファイルストレージアプライアンス「PowerScale」だ。同社のUDS事業本部 事業推進部 シニア市場開発担当マネジャーである吉武 茂氏は「ビッグデータやAIといった側面でデータレイク関連の製品は非常に活況です。SSDを使った高速なものが広がっており、デルのサーバーをベースにしたオールフラッシュのハイエンド製品『PowerScale F900』を2021年5月から提供するなど、ビッグデータ活用の高速化をサポートしています」と話す。

 PowerScale F900に搭載される新しいOSのOneFS9.2は、ビックデータやAIの高速化を狙った、NVIDIAのGPUと直接連携するインターフェースもサポートしている。また、ビッグデータ活用・管理のためのソフトウェア連携も施されている。

 吉武氏は、「例えば、単純にサーバーにCloudera CDPのコンポーネントを入れるだけでなく、データの部分は切り離し、PowerScale上にデータを格納・アクセスさせる方法が日本でも浸透しつつあります。この連携は、エンタープライズ企業に必要とされるガバナンスやデータ管理、保全性を高めることが可能です。これは、デル・テクノロジーズが提供するユニークなソリューションとして展開しています。またCloudera以外にも、非構造化データの扱いが得意とするオープンソースの『Dremio』や、ヴイエムウェアが提供するデータウェアハウス『VMware Tanzu Greenplum』ともPowerScaleは連携が可能です」と話す。

ビッグデータ活用のためのソフトウェア連携を可能にするPowerScale
ビッグデータ活用のためのソフトウェア連携を可能にするPowerScale

 複数の異なるパブリッククラウドを利用する企業は増えており、それに伴って各所に点在するデータの管理やコストが問題になっている場合も多く、それを解消するため海外ではPowerScaleを利用したマルチクラウドソリューションが提供されている。日本での展開はこれからだが、パブリッククラウド上にPowerScaleベースのデータ領域を用意し、オンプレミスのデータをそちらに転送、そこからAzure Databricks やGCP、AWSなどと連携して各所のアプリケーションなどから分析できる、といった仕組みも提供している。

 吉武氏は「単純にストレージを購入するという時代ではなく、保管したデータを使っていかに洞察を得るかという観点でのストレージ製品を開発・提供しています」と話す。

社内のDX人材育成もサポートする
コンサルティングサービス

 DXをサポートするソフトウェアやアプライアンスの提供に加え、デルが注力するのがコンサルティングだ。デルと統合したEMCでは元来、そのデータ活用のためにコンサルティングを行っており、現在もその文化が受け継がれている。

 同社のサービスビジネス営業統括本部 シニア ソリューション プリンシパルで、コンサルティング領域を担当する池田 司氏は次のように説明する。

 「私たちは、お客様の悩みを解決することにフォーカスして活動しています。IT 基盤の導入コンサルティングにおいては、どんな計画でどんなソリューションを導入していくかをサポートしますが、それと同じくらい重視しているのが、お客様の内部での人材育成です。データサイエンティストが不足しているなら、社内で育成したほうが早い場合がありますので、育成サービスも提供しています。ビジネス分析もお客様がセルフサービスで決断できるような活動も推進しています」

データ活用コンサルティング
データ活用コンサルティング

 社内の業務とそれを支える、あるいはエンドユーザーに価値を提供するアプリケーション開発が密接に連携することがDX成功の鍵のひとつである。このため同社では顧客に対して、アジャイル開発やDevOpsの推進、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)基盤の構築に加え、部門間で適切に機能するよう各種ルールの確立までサポートしている。

 「我々はコンサルティングサービスですので、現状の確認のところから、計画、教育、そして定着化まで、お客様が全てできるようになるまで、サポートします。例えるなら、魚を与えるのではなくて、魚の釣り方を教えるということです。我々が入り込むよりも、お客様自身がなされたほうが良いと考えているからで、これはEMC時代から変わらない一気通貫した考え方です」(池田氏)

 DX促進には、ソフトウェア、ハードウェアはもちろん、蓄積されたノウハウが重要になる。デルでは海外も含めたベストプラクティスが集まるエコシステムを構築することで、日本企業のDX成功をさまざまな面で後押ししている。

データが内に秘める可能性を解き放つ
非構造化データストレージの
新たなスタンダード
Dell EMC PowerScale インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー
Innovation Built-in
提供:デル・テクノロジーズ株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2021年12月31日
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