マシンデータ分析ツール「Splunk」の活用を、Dell EMCの“ビッグデータ日本代表”チームが全面支援

ビッグデータを活用しようとする企業においては、プラットフォームはもちろん、それを使いこなすための人材や組織などの整備も重要だ。ビッグデータ活用支援という大きなテーマに向けて混成チームを結成して取り組んでいるデルとEMCジャパンのメンバーが、両社で手掛けているソリューションやサービスについて語ってくれた。

「Dell EMCビッグデータ日本代表チーム」が手掛ける
Splunk関連ソリューション

 2016年にグローバルで統合し「Dell EMC」となったデルとEMC。日本法人はまだ別会社となっているが、互いのシナジーを発揮すべく様々な取り組みを展開中だ。その一つが、ビッグデータ関連の混成チームである。チーム主要メンバー6名が自身の活動を語った前回記事から約1年、さらにチームメンバーも拡大しているとのことであるが、今回は新たなソリューション「Dell EMC Ready Solutions for Splunk」を紹介してくれた。

 Splunkとは、マシンデータから発生するログなどの様々なフリーテキストデータを活用するためのソフトウェアプラットフォームで、多種多様なデータをリアルタイムに収集・蓄積・検索・可視化できるようになっており、検索機能や拡張性などに優れる。サーバ、ストレージ、ネットワーク機器などはもちろん、アプリケーションの情報、さらにはIoTデバイスなどマシンデータをSplunkで管理することにより、運用効率や可用性、セキュリティやサービス品質などを高めるためにマシンから発生するデータを役立てることが可能だ。


デル
インフラストラクチャ・ソリューションズ 事業統括 ソリューション本部
BigDataビジネス開発 マネージャー
堀田鋭二郎氏

 「Dell EMC Ready Solutions for Splunk」は、このSplunkのためのソリューション体系としてDell EMCとSplunk社が共同検証して作り上げたもの。デル インフラストラクチャ・ソリューションズ 事業統括 ソリューション本部 BigDataビジネス開発 マネージャーの堀田鋭二郎氏は、SplunkとDell EMCの関係について、以下のように説明している。

 「Splunkが収集して活用するのはマシンデータ、そのマシンとはすなわち物理マシンです。そして我々Dell EMCは物理マシン、特にオンプレミスのマシンにおいて圧倒的なポジションを持つ存在。そのオンプレミス環境のマシンデータは、データ転送遅延を最小限にすることが出来るデータの派生元に近い場所、つまり同一のオンプレミス環境で処理する事がリアルタイム処理の観点では望ましい場所です。よって、SplunkはDell EMCの製品と相性が良いと言えます。また、旧EMCがSplunk社とのビジネスを設立初期段階から手掛けており、今ではDell EMCとしてグローバルなパートナーシップに基づいてサーバ、ネットワーク、ストレージに関係するソリューションを幅広く展開しています」

マシンデータの活用をこれから始める企業から、
すでに取り組んでいる企業まで幅広く支援

 「Dell EMC Ready Solutions for Splunk」は、Dell EMCが特定ワークロードにフォーカスして開発しているソリューション群「Dell EMC Ready Solutions」の一つに位置付けられている。このソリューションは、単に事前検証済みのリファレンスアーキテクチャやバンドル商品というだけでなく、サイジングや導入ガイドなど様々な付加価値も提供されており、導入時のユーザー負担を軽減しているのが特徴だ。

 「Dell EMC Ready Solutions for Splunk」のソリューションの内容を、もう少し詳しく見てみよう。図1のように、「Dell EMC Ready Solutions for Splunk」は2つに大別される。ひとつは「Dell EMC Ready System for Splunk」で、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)製品であるDell EMC VxRail/Dell EMC VxRackをベースとしたもの、もう一つの「Dell EMC Ready Bundle for Splunk」はインテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーを搭載したDell EMC PowerEdgeサーバを主体としたものだ。いずれもDell EMCとSplunk社による共同検証済みのため、導入から運用、さらには拡張まで、ユーザーは大きな手間をかけることなく安心安全に行うことができる。スケールの面でも、小はPoCから大は本格的な本番運用まで、様々な規模に対応可能だ。拡張性に優れたSplunkの特性を、豊富なハードウェアラインアップで支えているとも言えよう。


デル
インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括
ソリューション本部 プリンシパルエンジニア
菅谷篤志氏

 デル インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括 ソリューション本部 プリンシパルエンジニアの菅谷篤志氏は、「Splunkに限らず、企業内でビッグデータ活用が進めばデータが増え、利用するユーザーも増えていきます。そうなれば益々ビッグデータ基盤も拡大していくのは必然です。そこで「Dell EMC Ready Solutions for Splunk」は、必要な部分を必要なだけ容易に拡張できるように構成されており、小規模から大規模まで様々な規模に対応できるソリューションとなっています」と説明する。

図2:Dell EMC Ready Bundle for Splunkの構成イメージ 図2:Dell EMC Ready Bundle for Splunkの構成イメージ
※クリックすると拡大画像が見られます

 そのほかにも、Dell EMCはSplunk活用に役立つ多彩な製品やサービスを提供している。例えば、2018年3月12日に発表されたビッグデータ活用基盤「Dell EMC Elastic Data Platform (EDP)」においても、ワークロードの一つとしてSplunkを稼働させることが可能だ。


EMCジャパン
コンサルティング本部
デジタル トランスフォーメーション コンサルティング部
アドバイザリーコンサルタント/シニアデータサイエンティスト
桑添和浩氏

 「Elastic Data Platformは、使う側の視点で柔軟にデータを活用できるようにするプラットフォームです。この上で様々なビッグデータ関連ツールを稼働でき、Splunkも一つのコンテナとして動かせるのです。我々は、こういったSplunkを使うための一連のプラットフォームを提供するだけでなく、お客様がそれらを使ってどのように課題を解決していくのか、知識やスキルの面まで含めて一気通貫にサービスを提供しています」と、EMCジャパン コンサルティング本部 デジタル トランスフォーメーション コンサルティング部 アドバイザリーコンサルタント/シニアデータサイエンティストの桑添和浩氏は説明する。


EMCジャパン
コンサルティング本部
デジタル トランスフォーメーション コンサルティング部
部長
内田信也氏

 Dell EMCが提供するSplunk関連のソリューションやサービスは、Splunkを使い始めたばかりのユーザーから、本格的に使いこなしていこうとするユーザーまで、幅広くサポートする内容というわけだ。実際、デルやEMCジャパンの顧客でSplunkを利用しているユーザー企業においても、その活用段階は様々だと話すのは、EMCジャパン コンサルティング本部 デジタル トランスフォーメーション コンサルティング部 部長の内田信也氏だ。

 「データ活用に取り組むお客様の中で、7~8割くらいがSplunkに代表されるマシンデータ分析を手掛けられている印象です。ただその活用の段階は様々で、PoCを行っているところから、実際のサービスに生かしているところまで、いろいろですね。取り組んでいる企業はやはり製造業に多く、自社に蓄積されたマシンデータを活用して、その利用効率向上などの付加価値をつけようとしています」

最新のインテル® Xeon® プロセッサー・スケーラブル・ファミリー は、新しいエンタープライズ・アプリケーション、科学技術計算、通信、ストレージ、クラウド、ビッグデータ分析など、さまざまな用途に、性能、電力効率、仮想化、セキュリティーの面で大きなメリットを提供し、IT 部門の課題解決を支援します。Intel、インテル、Intelロゴ、Xeon、Xeon Insideは、アメリカ合衆国および/またはその他の国におけるIntel Corporation またはその子会社の商標です。
提供:デル株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2018年9月30日
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