ビジネスと働き方の「変革」を支えるITインフラに求められる要件とは -「変革の先」を見据えたストレージ選びがビジネスのスピードを加速する

「デジタル・トランスフォーメーション」「働き方改革」など、近年ITの活用による企業や社会の「変化」を促すキーワードに関心が集まっている。その「変化」を支えるITインフラ、特に重要な「データ」を扱うストレージに求められる要件とは何か。日本ヒューレット・パッカード、ハイブリッドIT事業統括データプラットフォーム統括本部エバンジェリストである高野勝氏の話から「変化の先」を見据えたストレージ選びに求められる視点を探る。

 近年、「デジタル・トランスフォーメーション」に対する企業の関心が高まっている。このコンセプトには、企業が自社のビジネスにテクノロジーを積極的に取り入れることでイノベーションを触発し、社会に良い変化を起こしていくといった意味合いが含まれている。

 企業の「デジタル・トランスフォーメーション」は、既存産業のあり方が激変する「デジタル・ディスラプション」の時代を生き残るための要件のひとつとも捉えられており、多くの企業がその実現に向けた取り組みに着手しつつある。また、デジタル・トランスフォーメーションの影響範囲は、企業が顧客向けに提供する商品やサービスの領域だけに留まらない。企業全体や、その企業が属している社会のあり方までも変えていく可能性を持っている。旧態依然としたビジネスの進め方や従業員の働き方をデジタル、つまりITの力で変革し、新たな価値を生みだしていくことが、企業にはこれまで以上に求められているのである。

 デジタル・トランスフォーメーションを目指す企業にとって、その文字どおりの「基盤」である「ITインフラ」の重要性は、今後ますます高まることになる。なかでも、多様なシステムが生みだすデータを蓄積する「ストレージ」が果たす役割は急速に広がる。企業のIT担当者には、多様な選択肢の中から、実現したい「変革」を支えるために十分な性能や信頼性、容量を備えたストレージを、コストや管理性などと考え合わせながら比較検討し、最適なものを選ぶことが求められる。

 日本ヒューレット・パッカード、ハイブリッドIT事業統括データプラットフォーム統括本部エバンジェリストの高野勝氏は「デジタル・トランスフォーメーションの時代において、産業分野にも、これまでになかった新しい技術が次々と取り入れられていく。ストレージも、そうした新たなソリューションへの対応を視野に入れた選び方が重要になるはずだ」と指摘する。

「働き方」を変えるソリューションに求められるITインフラの要件

高野勝氏
日本ヒューレット・パッカード
ハイブリッドIT事業統括
データプラットフォーム統括本部
エバンジェリスト 高野 勝氏

 高野氏が「新たなソリューション」の例として挙げるのは、近年、日本全体で関心が高まっている「働き方改革」を視野に入れたものだ。一見、「デジタル・トランスフォーメーション」と「働き方改革」とのつながりは希薄に感じられるかもしれないが、この2つのコンセプトには強い関連性がある。

 現在日本では、少子高齢化が急速に進み、将来的な労働者人口の減少が避けられない状況にある。「働き方改革」の本質は、そうした状況の中、従業員ひとりひとりが単位時間あたりに生みだす「価値」を最大限に高めることで、企業としての生産性向上と、無理やムダなく働ける労働環境を実現していこうという考え方だ。そのためには、「IT」をこれまで以上に広い分野で、積極的に活用していくことが必須と考えられている。

 高野氏は、こうした動向を表すソリューションの例として「産業分野へのVR、AR、MRの導入」を挙げる。VR(Virtual Reality)、AR(Augmented Reality)、MR(Mixed Reality)といった用語について、その詳しい定義は分からなくても、「ポケモンGO」や「Ingress」といったスマホアプリ、ゴーグル型のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着してゲームなどを楽しむVR施設が各地に建設されているというニュースについては、聞いたことがある人が多いのではないだろうか。こうした技術は、現在、ゲームなどのエンターテインメント分野での活用が中心だが、既に産業分野へ取り入れようという動きが本格的に始まっている。

 例えば、航空業界や建設業界などでは、この技術を「設備メンテナンス」の支援に採用しようとしている。メンテナンス担当者が、スマートフォンやタブレット、ゴーグルなどを通して設備を見ることで、場面に即した必要な情報が、現実の視界と重なり合って表示されるというものだ。

 従来のように時間をかけてマニュアルをめくるような手間が省けると同時に、チェックすべき箇所を見落とすといった人的ミスも減らすことができる。個々のメンテナンス要員の作業を効率化し、品質を高めることと合わせて、全体のメンテナンススキルを底上げする人材育成の側面からも期待されているソリューションだ。

 「こうしたソリューションを実現するためには、情報の蓄積に加えて、IoTなど、現実世界にあるモノの情報をセンサなどからリアルタイムに取得し、処理して、ユーザーに提示できる仕組みが必要になる。そのシステムを支えるインフラには、高いリアルタイム性が求められるようになる」(高野氏)


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 外部状況の変化やユーザーの要求に応じて、散発的に発生する小サイズかつ大量のデータを高速に入出力できるストレージとして、現在の最適解とされているのが「オールフラッシュストレージ」だ。磁気ディスクと物理的なヘッドから構成される従来のストレージと比べ、ランダムI/O性能に優れたオールフラッシュストレージは、新たなソリューションを支えるインフラとして最も有力な選択肢になると高野氏は言う。

 日本ヒューレット・パッカードでは、高パフォーマンスが求められる用途向けのオールフラッシュストレージとして「HPE 3PAR StoreServ」シリーズを展開している。

 「オールフラッシュストレージは多くのベンダーが提供しているが、HPE 3PAR StoreServでは、独自のクラスタ型アーキテクチャと独自開発のASICによって、他社製品に勝る高性能と高可用性を実現している。また、HPEでは、ストレージだけでなく、仮想化されたCPUやメモリのようなシステム全体の構成要素を光通信で内部接続し、まったく新しいアーキテクチャで高速化する『The Machine』と呼ばれる構想も進めている。将来的に現在のレベルを大きく超える高パフォーマンスへのニーズにも応えていく計画だ」(高野氏)


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